月曜日, 5月 13, 2024
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Copilot と Bing Chat の違いは?機能や料金も解説

Microsoft Copilot は、Microsoft が提供する AI アシスタントです。検索エンジン「 Bing 」に統合されており、 AI とチャットをして情報収集をしたり、画像を生成したりできます。

Microsoft Copilot は従来「 Bing Chat 」という名前で知られていましたが、 2023 年 11 月にリブランドされました。この記事では、 Microsoft  Copilot と Bing Chat の違いや機能、料金などについて解説します。

Microsoft Copilot とは

Microsoft Copilot (以下、 Copilot )は、 Microsoft が提供する AI アシスタントです。 Copilot には「副操縦士」という意味があり、 AI チャット機能を活用してビジネスや日常でのさまざまな作業をサポートします。

また有料プランでは Microsoft 365 アプリと連携することもでき、さまざまな業務を効率化するために役立ちます。

Bing Chat は Microsoft Copilot の旧称

Microsoft が提供する AI ツールとして、「 Bing Chat 」を知っている方もいるかもしれません。 Bing Chat と Bing Chat Enterprise は、Copilot の旧称です。 2023 年 11 月に「 Microsoft Copilot 」にリブランドされました。

2023 年 12 月 1 日からは商用データ保護にも対応し、 OpenAI 社が提供する最新の大規模言語モデル「 GPT-4 」も利用できるようになっています。

Microsoft Copilot と Bing Chat の違い

Copilot  と Bing Chat の主な違いとしては次のようなものがあります。

Copilot では ChatGPT にも使用されている高性能な最新の大規模言語モデル「 GPT-4 」が使えるため、人と話しているような自然な会話が可能です。また Copilot にはブラウジング機能が搭載されており、リアルタイムでブラウザを検索してくれます。そのためニュースや天気などの最新情報を問い合わせることもできます。

また、Bing Chat では Microsoft アカウントが必要で、 Microsoft Edge でしか使えないというデメリットがありました。 Copilot では現在 Microsoft アカウントは不要で、 Edge 以外のブラウザでも利用できるようになっています。

Copilot  は Bing Chat のデメリットを解消し、より高性能になっているといえるでしょう。

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Microsoft Copilot の機能

では、 Copilot の具体的な機能やできることについて解説します。

チャット機能

Copilot では、 ChatGPT と同じようにチャット機能を使えます。テキストはもちろん、音声や画像を使用したチャットも可能です。情報収集や雑談など、幅広い内容の会話に対応しています。

さらに Copilot のチャットは、以下の 3 つのモードに切り替えられます。

  • より創造的に
  • よりバランスよく
  • より厳密に

たとえば「より創造的に」を選ぶと、回答がより独創的になるためオリジナルの文章や新しいアイデアを考える際におすすめです。情報のバランスを重視したい場合は「よりバランスよく」、正確性や信頼性を重視したい場合は「より厳密に」を選ぶとよいでしょう。

ブラウジング機能

Microsoft Copilot には、ブラウジング機能が搭載されています。この機能により、会話中に AI がインターネットから最新の情報を検索して回答に反映させることができるようになりました。

GPT-4 より前のモデルでは 2021 年 9 月までの学習データしか持っていませんでしたが、 Copilot ではブラウジング機能が搭載されたためにリアルタイムで最新の情報を取得できるようになっています。

画像認識機能

Copilot には画像認識機能が搭載されており、チャットに画像をアップロードすると画像に関する情報を取得することができます。これは画像に映っているものを識別するだけではなく、画像内の要素やシーン、その背景などの内容まで理解します。そのため画像について説明したり、画像に基づいた質問に回答することも可能です。

画像生成機能

Copilot では、「 DALL-E 3 」という画像生成 AI を使って画像を生成することが可能です。

たとえば「○○の画像を作ってください」とチャットに書き込むと、それに応じた画像を 4 パターン作成してくれます。

生成された画像に対して、「ピクセルアート風にしてほしい」「 2D の平面で作ってほしい」など追加の要望を書き込むと、それに応じて修正された画像が作られます。生成された画像に追加の要望をチャットすることで、自分が求めている理想の画像に近づいていく仕組みです。

プラグイン機能

Copilot にはプラグイン機能が搭載されており、機能の追加やほかのアプリケーションとの連携ができます。

たとえば Copilot に旅行関連の情報検索ができるプラグインを追加すると、旅行先へのフライトや宿泊施設の情報を表示させることが可能です。このように、プラグイン機能を使うことで自分が必要とする機能を選んで追加できます。

2024 年 2 月時点では ChatGPT と比べると Copilot で使用できるプラグインは少ないですが、今後徐々に拡大し使える機能が増えていくかもしれません。

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Microsoft Copilot の料金

Copilot には 3 つの料金形態があります。ここでは、それぞれのプランの金額や利用できる機能について説明します。

Copilot

Copilot は無料で利用できるプランです。前章で解説した機能は無料プランでも利用できます。 ChatGPT の場合、現状は画像認識機能や画像生成機能、ブラウジング機能は有料です。一方で Copilot ではこれらの機能を無料で使えます。

無料プランの場合、画像の作成は 1 日あたり 15 ブーストという制限があります。試しに Copilot を使ってみたい方や、画像の作成数にこだわらない方は無料プランから始めてみるとよいでしょう。

Copilot Pro

Copilot Pro は、月額 3,200 円の個人向け有料プランです。 Copilot Pro は Copilot のすべての機能に加えて次の機能を利用できます。

  • ピーク時でも GPT-4 および GPT-4 Turbo へ優先的にアクセスできるため、高速な処理が可能
  • Microsoft 365 アプリで Copilot を利用してメールの要約や文書・プレゼンテーションの作成を行える
  • 1日あたり 100 ブースト分の画像を生成できる

高速なパフォーマンスを求める方や、 Microsoft 365 アプリで Copilot を活用して作業を効率化したい方は Copilot Pro を導入することがおすすめです。

Copilot for Microsoft 365

Copilot for Microsoft 365 は、 1 ユーザーあたり年額 45,000 円(月額 3,750 円)の企業向け有料プランです。 Copilot Pro と同様に Microsoft 365 のアプリと連携できます。

たとえば Excel 上でチャットを使ってデータ分析やグラフ作成を依頼したり、 PowerPoint 上で資料に挿入する画像を生成してもらったりすることが可能です。日常的な業務を大幅に効率化できるでしょう。

 また Copilot for Microsoft 365 は、企業向けに最適化されたセキュリティやプライバシー、コンプライアンス対策が施されています。企業全体で安全に Copilot を使用するには、 Copilot for Microsoft 365 プランがおすすめです。

Bing Chat からリブランドされた Microsoft Copilot を使ってみよう

Microsoft Copilot は、「 Bing Chat  」という名前で知られていましたが、 2023 年 11 月から「 Microsoft Copilot 」という名称に変更されました。 

Copilot ではチャット機能やブラウジング機能、画像認識機能を利用できます。従来は「学習データが古い」「簡単な会話しかできない」といった課題もありましたが、大規模言語モデルのアップデートにより現在の Copilot は非常に高性能です。

Copilot は無料プランでも充実した機能を使えます。まずは無料の Copilot を使ってみて、さらに「高度なパフォーマンスが必要」「Microsoft 365 製品と連携して使いたい」と感じた場合は、有料プランに移行することがおすすめです。

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