水曜日, 5月 15, 2024
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Microsoft Copilot Studioとは?料金や活用事例について解説

Microsoft Copilot Studio は、自社オリジナルの AI アシスタントを手軽に生成できるプラットフォームです。活用すればさまざまな業務を効率よく進められるため、導入を検討している方もいるのではないでしょうか。

しかし、 Microsoft Copilot Studio はごく最近登場した新しいサービスなので「具体的に何ができるのか」「料金はどれくらいかかるのか」と疑問に思っている方も多いかもしれません。

そこで今回は、 Microsoft Copilot Studio について、基本情報や料金、メリットなどを解説します。さらに使い方や活用事例についてもまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

Microsoft Copilot とは

まず Microsoft Copilot とは、 あらゆるオフィスワークをサポートする AI アシスタントです。以前は Microsoft が運営する検索エンジン「 Bing AI 」や「 Bing Chat 」として知られていましたが、 2023 年 11 月に「 Microsoft Copilot 」に統合されました。 AI アシスタントを Microsoft365 アプリとも連携することができるため、とても便利に活用できます。

Microsoft Copilot Studioとは

Microsoft Copilot Studio とは、 Copilot の機能をアレンジし、オリジナルの Copilot を作成できるサービスです。 Microsoft Copilot Studio で自社オリジナルの AI アシスタントを作成すれば、より柔軟な業務効率化が期待できるでしょう。自社が保有するデータベースや人事・経理システムなどと連携することもできます。

たとえば自社の経理システムと連携すれば、予算の残額をリアルタイムで回答してくれたり、過去の支出データを分析して将来の予算計画のためのアドバイスを提供してくれたりする AI アシスタントを作ることができます。

ほかにも顧客対応のためのチャットボットや、社員への書類提出の催促など、さまざまな業務に活用できる自社オリジナルの AI アシスタントを作ることが可能です。

microsoft teams

Microsoft Copilot Studio を導入するメリット

Microsoft Copilot Studio を導入することで得られる具体的なメリットとしては、次のようなものがあります。

  • ローコードでチャットボットを作成できる
  • 社内のデータを活用できる
  • 外部アプリ・サービスと連携できる

それぞれ詳しく解説します。

ローコードでチャットボットを作成できる

ローコードとは、できる限り複雑なソースコードを書く作業を省き、 GUI (グラフィカルユーザーインターフェース)操作などでアプリケーションを直感的かつ素早く開発する手法です。 

Microsoft Copilot Studio ではローコードでチャットボットを作成できます。簡単なシステムであれば、開発の専門知識を持たない社内の人事・総務・経理などの担当者でも手軽に作成することができるでしょう。

社内のデータを活用できる

Microsoft Copilot Studio では、社内に蓄積されたデータを AI に学習させることができます。たとえば社内のイベントやニュース、ポリシーなどを踏まえて、最適にカスタマイズされた回答を生成することが可能です。

また社内に蓄積されたナレッジを活用することもできるため、有効な知見をスピーディに広く共有することが可能になり、従業員のスキルアップにも役立ちます。

外部アプリ・サービスと連携できる

Microsoft Copilot Studio は、外部のアプリやサービスと AI アシスタントを連携できます。既存のシステムに AI アシスタントの機能を追加できるため、より便利で高度な作業が実現するでしょう。顧客向けのサービスへニーズに合わせた機能を追加・カスタマイズすれば、顧客満足度の向上にもつながります。

Microsoft Copilot Studio の使い方

Microsoft Copilot Studio を使用するには、組織向けの Microsoft 365 ライセンスが必要です。ブラウザから使用できるため、 Windows でも Mac でも問題ありません。ここでは、無料試用版の使い方を紹介します。

  1. Microsoft Copilot Studio の公式サイトにアクセスし「無料で試す」をクリックする
  2. 表示される指示にしたがって入力し、 Microsoft Copilot Studio のダッシュボードにアクセスする
  3. ダッシュボードの中央にある「 Copilot を作成する」をクリックする
  4. 必要な情報を入力し、右下の「作成」をクリックする

設定画面では「 Copilot が話す言語」として日本語を選択できますが、日本語の場合は外部のサービスを利用した回答はできないため注意しましょう。

設定が終わると Copilot を使用する準備が整いますが、この時点ではテストモードです。ここでさまざまなカスタマイズを行い、「公開」をクリックすると URL が発行されて外部からも利用できるようになります。

Microsoft Copilot Studio の料金

先にもご紹介したとおり、 Microsoft Copilot Studio を使用するには Microsoft 365 の組織向けライセンスが必要です。またライセンス費用とは別に Microsoft Copilot Studio の利用料金として月額 25,000 円(税抜)がかかります。この料金は使い放題ではなく「月に 25,000 メッセージまで」という制限があるため、使い切った場合は追加購入が必要です。

組織向けの Microsoft 365 ライセンスがあれば無料試用版を利用できるので、まずは実際に試して使用感などを確認するとよいでしょう。

Microsoft Copilot Studio の活用事例

Microsoft Copilot Studio は幅広い業種のさまざまな場面で活用できます。ここでは、 Microsoft Copilot Studio の具体的な活用事例を 4 つ紹介します。

社内コミュニケーションの効率化

Microsoft Copilot Studio は、社内のコミュニケーションを効率化する AI システムを作成できます。たとえば次のような機能をもたせることができるため、チームメンバーとの会話や業務がスムーズになります。

  • タスク管理・進捗報告
  • フィードバック管理
  • 社内のイベント・ニュースなどの情報共有

また、 Microsoft Teams と連携するとオンライン会議の論点整理や議事録の共有などもサポートします。リモートワークでのコミュニケーションもスムーズになるでしょう。

予算管理

Microsoft Copilot Studio で作成した AI アシスタントと社内の経理システムを連携させることで、予算管理を効率化できます。たとえば「今月の売上はどれくらい?」「部署ごとの経費はどれくらいかかっている?」といった質問に対して、リアルタイムでデータを参照して回答してもらうことが可能です。

Microsoft Copilot Studio を活用すれば、細かい数字やデータを見比べたり計算したりする手間を省けます。効率的かつ正確に予算管理ができるので、予算の最適化にも役立つでしょう。

データ分析・ビジネス戦略の提案

Microsoft Copilot Studio はデータを分析し、将来を予測してビジネス戦略を提案してくれるシステムを作成することもできます。たとえば自社商品・サービスの売れ行きや、参入している市場の動向などをスムーズに把握して、マーケティング活動に迅速に反映させることが可能です。

カスタマーサポート

Microsoft Copilot Studio では、顧客からの問い合わせやクレームに対応する AI システムの作成も可能です。自社の商品・サービスに寄せられた顧客の声を理解し、最適な回答や対応策を提案します。

自社オリジナルの AI アシスタントであるため、社内のナレッジや過去の事例を学習してより精度の高い回答を生成することが期待できます。これにより顧客満足度の向上にもつながるでしょう。

sharepoint

Microsoft Copilot Studio でオリジナルの AI アシスタントを作成しよう

Microsoft Copilot Studio は、ビジネスに役立つ自社オリジナルの AI アシスタントを手軽に生成できるプラットフォームです。自社データの活用や外部アプリ・サービスとの連携も可能なため、あらゆる業務の効率化を実現します。

Microsoft Copilot Studio にはさまざまな活用方法があります。ぜひこの記事を参考に、自社の課題を解決できるか一度検討してみてはいかがでしょうか。

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