日曜日, 5月 12, 2024
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Copilot for Microsoft 365 とは?メリットや料金、導入のポイントを紹介

Copilot for Microsoft 365 は、多くの企業で活用されているOffice 製品をさらに便利に使うための AI アシスタントです。ただ Copilot for Microsoft 365 にはどのような機能があるのか、自社ビジネスにどのようなメリットがあるのかがわからず導入に二の足を踏むケースも多いのではないでしょうか。

本記事では、 Copilot for Microsoft 365 の概要から利用のメリットや料金、導入のポイントについてお伝えします。 Office 製品を利用した業務のさらなる効率化を検討している方はぜひ参考にしてください。

Copilot for Microsoft 365 とは

Copilot for Microsoft 365 とは、 Microsoft 社が提供する AI アシスタント「 Copilot 」の有料サービスの一つです。 Copilot は無料サービスの他、有料サービスとして「 Copilot Pro 」と「 Copilot for Microsoft 365 」があります。

「 Copilot Pro 」が主に個人事業者向けなのに対し「 Copilot for Microsoft 365 」は Microsoft 365 Business Standard もしくは Business Premium を利用する法人向けです。

Copilot for Microsoft 365 の主な機能は 2 つあります。 1 つは AI チャットボットとして、ユーザーがテキスト入力もしくは音声入力した問いかけに対して会話形式で返答する機能です。そして、もう 1 つは Microsoft 365 との連携により、 Word や Excel 、 PowerPoint などの Office ツールの効率化を実現する機能です。

Copilot for Microsoft 365 のメリット

Copilot for Microsoft 365 を利用することでさまざまなメリットを得られます。そのなかでも主なメリットとして挙げられるのは次の 5 点です。

Office 製品に組み込まれた形で提供される

Copilot for Microsoft 365 の大きなメリットの一つが、 Office 製品に組み込まれた形で提供される点です。多くの企業がビジネスで活用する Word や Excel 、 PowerPoint の他、 Outlook や Teams などを Copilot により大幅に効率化できます。

具体的には Word や PowerPoint での資料作成、 Excel での関数の提案や図表の作成、 Outlook でのメール作成やメール内容の要約などが可能です。

Office 製品間で横断的に利用できる

Office 製品間で横断的に利用できるのも、 Office 製品を業務で使う方にとっては大きなメリットです。

例えば、 Word で作成した文章を基に PowerPoint でプレゼン資料にまとめる。 Teams で行った会議を要約して参加できなかったメンバーに Outlook からメールで送信するなどが可能です。

複数のツールを立ち上げ、それぞれで作業をするのに比べ、大幅に作業時間を削減できるようになり、生産性向上にもつながります。

リアルタイムで正確な回答が得られる

Copilot for Microsoft 365 では、ユーザーの問いかけや指示に対し迅速かつ正確な回答を得ることも可能です。ユーザーの問いかけや指示に対する反応が遅ければ業務は滞ってしまいます。また、反応が早くても正確性が低ければ意味がありません。

Copilot for Microsoft 365 はユーザーの指示に対しリアルタイムかつ正確な回答を提示するため、効率化はもちろん、ミスを犯してしまうリスクも大幅に軽減されます。

自社のデータとの安全な接続が可能

Copilot for Microsoft 365 は、 Microsoft 365 のセキュリティ機能を利用して、ユーザーのデータを保護します。そのため、自社データは安全に保護され、 Microsoft 365 との安全な接続が可能です。

また、Copilot for Microsoft 365 は、大規模言語モデルを利用しているものの、限定された言語資料で訓練されていることも、自社データとの安全なデータ接続につながっています。

情報漏洩のリスクが低い

大規模言語モデルを使った AI アシスタントの不安の一つは情報漏洩リスクです。自社が入力したテキストを使って訓練し、他の企業で Copilot for Microsoft 365 を利用した際に自社データが活用されてしまうのではといった不安があれば、安心して利用することはできません。

しかし、 Copilot for Microsoft 365 の大規模言語モデルはユーザーが入力したテキストではなく、独自の言語資料を使って訓練します。そのため、外部にデータが漏洩するリスクはほぼなく、安心して利用できます。

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【アプリ別】 Copilot for Microsoft 365 でできること

Copilot for Microsoft 365 を使ってできる主なことについて、 Word や Excel 、 PowerPoint などアプリ別に紹介します。

アプリケーション名 Copilot for Microsoft 365 を使ってできること
Word
  • ユーザーが入力したテキストを基にした文章(ビジネス文書、物語、コードスニペット、図表、提案書など)の作成
  • 作成した文章の改善提案
  • Microsoft 365 が提供するテンプレートを利用した文章作成
  • 他ユーザーとの共同作業支援
Excel
  • データを基にした図表の作成
  • ユーザーが入力したテキストから適切な関数の提案
  • ユーザーが入力した数式をさらに効率的にした数式の提案
  • 入力したデータの特徴を読み取り、他のデータとの相関関係をテキストで表示
PowerPoint
  • Word や Excel で作成したデータを抽出してスライドの作成
  • スライドのテンプレートやスライドアニメーションや効果の作成
  • スライドの概要作成
Outlook
  • 社内外に送るメールの下書き作成
  • メールの誤字脱字チェック
  • 相手からもらったメールの内容を基にした返信メールの下書き作成
  • 複数回やり取りをしているスレッドの内容要約
Teams
  • 会議の議事録作成
  • 会議内容をリアルタイムで要約
  • 会議内容を要約したうえで重要なポイントを抽出
OneNote
  • メモをした内容の要約
  • メモをまとめて ToDo リストを作成

 

Copilot for Microsoft 365 の利用に必要なライセンス

Copilot for Microsoft 365 の利用に必要なライセンスは、次のとおりです。 

  • Microsoft 365 Business Standard
  • Microsoft 365 Business Premium
  • Microsoft 365 E5
  • Microsoft 365 E3
  • Office 365 E3
  • Office 365 E5
  • Microsoft 365 A5 教職員用
  • 教職員向け Microsoft 365 A3
  • 教職員向け Office 365 A5
  • 教職員向け Office 365 A3

Copilot for Microsoft 365 の料金体系

Copilot for Microsoft 365 の料金体系と主にできることを紹介します。

料金体系 1ユーザーあたり 3,750 円/月
Copilot for Microsoft 365 でできること
  • AI 搭載チャット 
  • Microsoft 365 のアプリ ( Word 、 Excel 、 PowerPoint 、 Outlook 、 Teams 、 OneNote など) の中で Copilot へのアクセス 
  • 独自の Copilot を Microsoft Copilot Studio Preview を使用してカスタマイズや拡張
  • エンタープライズグレードのセキュリティ、プライバシー、コンプライアンスの実現など

 

Copilot for Microsoft 365 導入の流れとポイント

Copilot for Microsoft 365 を導入し、適切に運用していくにはいくつかのポイントがあります。ここでは、導入の流れに沿って 3 つのポイントを解説します。

AI  活用のためのデータ基盤を準備する

Copilot for Microsoft 365 のメリットを最大限活用するには、 AI に多くのデータを学習させることが重要です。

Copilot は Microsoft 365 上に蓄積された業務データを活用するため、自社のオンプレミス環境やクラウドサービス上に保存してあるデータを Microsoft 365 に移行します。

これにより自社のさまざまな業務データを学習し、 Copilot for Microsoft 365 の効果を最大限活用することが可能です。

ただし、古いデータや不要なデータまで移行してしまうと煩雑化してしまうため、移行するデータについては事前にしっかりと検討したうえで選択しましょう。

セキュリティ要件を整理する

Copilot for Microsoft 365 はエンタープライズグレードのセキュリティを実現しています。しかし、利用する側のリスクアセスメントも欠かせません。導入前のセキュリティ要件の整理はしっかりとしておく必要があります。

まず Microsoft 365 環境内にある機密性の高いコンテンツ、共有する必要のないユーザーにまで共有されているコンテンツなどを可視化させましょう。

そのうえで、権限情報の整理を行い、データ共有のルールを設定することで Copilot for Microsoft 365 を安全に導入する準備を構築します。

運用管理の最適化を行う

Copilot for Microsoft 365 を長期的に安定して運用するには、導入前の準備はもちろん、運用開始後も継続的に導入時の状態を維持するための仕組みづくりが欠かせません。

具体的には、社内規範の改善に加え Copilot for Microsoft 365 を利用するためのポリシー定義や権限管理が重要です。また、利用するユーザーの IT リテラシー向上を目的とした研修やセキュリティ教育も併せて行う必要があります。

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Copilot for Microsoft 365 を活かすには導入戦略が重要

Copilot for Microsoft 365 とは、Microsoft 社が提供する AI アシスタント「 Copilot 」の主に法人向けの有料サービスです。 AI を搭載したチャットボットにより会話形式でさまざまな情報検索や整理を行えます。

また、Copilot for Microsoft 365 は Microsoft 365 に組み込まれているため、 Word や Excel 、 PowerPoint 、 Teams などのツールで行う業務効率化も可能です。具体的には Word で作成した文章の改善提案、 Excel でデータを基にした図表作成、分析などをテキスト入力による指示だけで行えます。

ただメリットが多いからといって単純に導入するだけでは、 Copilot for Microsoft 365 の効果を最大限に活かすことはできません。自社のオンプレミスやクラウドにあるなかで必要なデータの選択と Microsoft 365 への移行、権限設定、運用管理の最適化など導入戦略を明確にすることが重要です。事前の準備をしっかりと行うことが、Copilot for Microsoft 365 の効果を活かすことにつながります。

日常的な検索はもちろん、 Office を使った業務の効率化、生産性向上施策にお悩みの際は Copilot for Microsoft 365 の導入をおすすめします。

https://www.avepoint.com/jp/solutions/microsoft-365-copilot-success-at-work

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