未来の学びの形が今ここに

テクノロジーは、人間のほぼあらゆる活動において革命的な進歩をもたらしてきましたが、教育システムはその恩恵をあまり受けてきませんでした。決められたカリキュラムを決められた時間と順番で学生に提供するという現在の教育システムの基盤は、18 世紀から変化していません。

学習成果の評価においても、学生を物理的な空間に集めて試験を行うという形式を重視したままです。学生の登録システムこそ紙から電子データベースへと移行はしたものの、学生が生涯にわたって学び続けられる環境が十分に整っているとは言えません。

しかし、新型コロナウイルスのパンデミックがきっかけとなり、この数年で状況に変化が生じました。現在、幼児教育から高等教育、職業訓練、職場教育に至るまで、あらゆるレベルでの教育のあり方が急速に変化しています。この変化により、新たなテクノロジーとオンライン プロセスが教育活動全体に急速に取り入れられつつあります。

世界がコロナ禍から抜け出そうと動いている中、ひとつ確実にわかっていることがあります。それは、学習の場が教室であろうと、リモートであろうと、テクノロジーは学習体験を豊かにするということです。学習体験を優れたものにすることは、学習の継続性という観点だけでなく、競争面でも不可欠です。

今やあらゆる分野で、教育者はプラットフォームや場所に依存することなく学生のニーズに合わせてカリキュラムをカスタマイズし、複雑なタスクである評価を含め、学生の生涯学習をサポートできるようになっています。

まさに未来の教育の形が実現しつつあるのです。

新型コロナウイルスによって加速したトレンドと将来の展望

テクノロジーが生み出した 優れた学習体験

テクノロジーで教育運営を最適化する

未来の学びの形が今ここに

本書の内容を一部ご紹介

学生に向き合う時間を増やす

教育やトレーニングの現場における煩雑な作業は、AI や機械学習によってますます自動化されつつあります。これにより、学生たちと本当の意味で向き合う時間を増やし、学習体験を最大限にまで高めることができます。

さらに、アルゴリズムによって、学習者が最も得意とする分野と、より多くの学習時間や異なるカリキュラムによるアプローチを必要としている分野とを見極められるようになるでしょう。

AI で不正行為を検知

より多くの人が参加できる学習環境を実現するためには、評価のデジタル化は欠かせません。評価のあり方もまた、時代に合わせて変わる必要があるのです。

そして幸いなことに、AI (人工知能) をはじめとする技術が進化を続けたことで、受験者の不正行為やカンニングが疑われる場合、試験官が検知できるソリューションが生まれています。

テクノロジーで教育を最適化する

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