挑戦

オランダ全土にわたって様々な役職の 25,000 人以上の従業員が働く CSU では、IT サポートに関して常に難題を抱えていました。同社に 13 年以上勤めてきた Christiaan de Geest 氏は、2019 年、セキュリティ & コンプライアンス オフィサーに就任しました。

de Geest 氏の就任と同時期に、CSU では自社のオンサイト IT インフラストラクチャをクラウドに移行し、特定の運用管理業務に関しては外部委託を利用する、という大規模なプロジェクトを開始しました。

「我々は、Microsoft 365 をはじめとする多くの IT ソリューションを利用し、可能な限り多くのデータをクラウドへ移行しようとしています。IT サポート自体が商品化している昨今では、我々は企業として、従業員のビジネス関連タスクをサポートし、それを強化することで、従業員に対して IT ソリューションの付加価値を提供したいと考えています。自社のデータ センターは 1 年以内に閉鎖する予定です。」 と、de Geest 氏は説明します。

CSU では、約 1,300 人の従業員が生産性向上ツールを利用しています。その他の従業員は、スマートフォンやタブレット等のモバイル アプリを経由して、計画・品質管理ツールを利用しています。

多くの社内ソリューションは、従来 Citrix 仮想デスクトップとして提供されてきましたが、現在では Microsoft 365 とコラボレーションした SaaS ソリューションに代替されています。

「従業員にとって、いつでもどこからでも仕事ができ、必要な時にどこからでもファイルにアクセス可能な環境は不可欠でした。」 と、de Geest 氏は語ります。「例えば、従業員に対し、事務処理のためだけに週に 1 度オフィスへ通うことを強いるのは望ましくありません。リモート ワークが可能になれば、オフィスへ通う必要はありません。Microsoft 365 のようなソリューションのおかげで、我々はより時代の変化に対応した仕事環境を従業員に提供できます。例えば Microsoft Teams も社内で非常に人気です。導入時には、瞬く間に社内での利用が広がりました。」

Microsoft Teams は、ビジネス ユーザーの間で急速に利用が広がっているサービスです。チャット、オーディオ、ビデオ、オンライン バージョンの Office を通じて、昨今重要性を増しているオンライン コラボレーションを可能とする最新のインターフェイスを提供します。

「まだ複数の物理的なファイル共有プログラムが使用されていますが、メールを含めた大半のデータはクラウドへ移行することに成功しました。」 と、de Geest 氏は語ります。「さらに Teams でのファイル共有を活用することで、作業効率も向上しました。異なるバージョン履歴のファイルがメールのやり取りによって回覧され、混乱することもなくなりました。」