AvePoint Japanのサポートチームの金です。
レポート ポイントに関する記事として、利用状況レポートについてご紹介させて頂きます。
みなさん、利用状況 レポートを表示する際に、監査コントローラとデータコレクションの内、どのジョブを有効にすべきか、迷ったことは、ありませんか?
現在、DocAve6.5で、利用可能な利用状況レポートとしては、12レポートが存在しており、今回の記事では、それぞれのレポートを表示する際には、どのような設定が必要なのかをご案内します。
基本的には、監査コントローラのジョブは、SharePoint側の監査データを取得し、DocAveの監査データベースに、監査データを格納する機能をします。
監査コントローラのプランの作成時、IISログから、Host名とIPアドレスなどを取得するように設定も可能です。
それに比べ、データコレクションのジョブは、各レポートによって、実施されるデータコレクションが異なり、各レポートを表示するために必要な情報を取得し、DocAveのレポートデータベース側に格納します。
それぞれのデータコレクションによっては、取得するデータが異なり、SharePointから監査データ取得、IISログからデータ取得、SharePointのサービスからデータ取得などの処理を行います。
以下の各レポートを表示するために、どの設定を有効にする必要があるかをご案内します。
以下の表ですが、”◎”は必須、”◯”はどちらでもよい、”×”は不要の意味を表します。
利用状況レポート |
監査コントローラ
(IISログ有無) |
データコレクション |
備考 |
アクティビティの多いユーザー |
◯(☓) |
◯ |
本レポートは、監査ログからデータを取得するため、監査コントローラジョブでも、データコレクタジョブでも、OK |
チェックアウト済みファイル |
☓ |
◎ |
本レポートは、SharePoint API を利用し、各ドキュメントのチェックアウト状態を確認するため、データコレクタジョブが必須 |
ダウンロード数ランキング |
◯(◯) |
◯ |
W3Cの既定の設定に加え、追加の設定が必要、※1を参照 |
失敗したログイン試行 |
◯(◯) |
◯ |
W3Cの既定の設定に加え、追加の設定が必要、※2を参照 |
最終アクセス時刻 |
☓ |
☓ |
レポート生成時にデータ収集が実行されるため、ジョブは不要 |
ページトラフィック |
◯(◯) |
◯ |
本レポートは、DA6.4から、IISログからデータを取得し、レポート生成(DA6.4以前は、監査ログからレポート生成)するため、IISログのデータが必要 |
参照元 |
◯(☓) |
◯ |
本レポートは、監査ログから、データを取得するため、監査コントローラジョブでも、データコレクタジョブでも、OK |
検索利用状況 |
☓ |
◎ |
本レポートは、DA6.5から、SharePoint 2013もサポート(DA6.5以前は、SharePoint2010のみサポート)するようになっており、Search Serviceよりデータを取得するため、データコレクタジョブが必須 |
SharePoint通知 |
☓ |
☓ |
レポート生成時にデータ収集が実行されるため、ジョブは不要 |
サイト アクティビティのランキング |
◯(☓) |
◯ |
本レポートは、監査ログからデータを取得するため、監査コントローラジョブでも、データコレクタジョブでも、OK。 |
ただし「期間」で「最大」を設定する必要がある場合、データコレクタジョブが必要 |
サイト閲覧者とアクティビティ |
◯(☓) |
◯ |
本レポートは、監査ログから情報を取得するため、監査コントローラジョブでも、データコレクタジョブでも、OK |
ワークフロー状態 |
☓ |
☓ |
レポート生成時にデータ収集が実行されるため、ジョブは不要 |
※1、以下のオプションが有効になっている必要がある
date、time、cs-uri-stem、cs-uri-query、cs-username、c-ip、cs-host、sc-status、s-ip、sc-method
※2、以下のオプションが有効になっている必要がある
date、time、cs-uri-stem、cs-uri-query、cs-username、c-ip、cs-host、sc-status、s-ip、sc-substatus、sc-win32-status、s-computername
以上です。