AvePoint Japan サポートチームの大木です。
サポートチームブログを開始したので、「どんな記事を載せようか・・・」とあれこれ考えていたのですが、製品の使い方や処理ロジックの難しい説明だけでなく、AvePoint製品を使っていただくうえで基本的に知っていていただきたいことも記事として載せたいなと思い、今回の記事を書くことに決めました。
テクニカルサポート業務において、自社製品の障害発生は非常に心の痛む出来事です。
お客様により快適なSharePoint環境の管理・運用を実施していただくために、日々奮闘しておりますが、障害発生によりお客様にご迷惑をお掛けしてしまうことは、なかなかゼロにはできない難しい課題です。
そこで今回は、弊社製品のHotfixについて少し説明させていただきます。
まず、Hotfixとは、既にご存じのお客様も多いと思いますが、製品の問題を修正するために適用していただく修正モジュールです。
DocAve製品はSharePointに特化した総合化インフラソリューションを提供する製品ですが、その対象となるSharePoint環境の方は、お客様のご利用用途や、格納されているデータの傾向、データの格納方法、ユーザー様の使い方によって様々な状態であり、DocAveをその環境でご利用いただく際に発生する問題も全てのお客様で同一とは限りません。
そのため、DocAve製品のHotfixは、お客様環境毎に作成・提供させていただいており、そのお客様専用の修正モジュールとして累積管理しております。
汎用的な修正を公開する方針は、残念ながら現時点では予定はございませんが、特に作業期間がタイトとなる ”移行製品” については、事前にその時点までに発覚している問題を修正した累積Hotfixを適用していただけるよう提案する活動を始めております。
当サポートからの提案が無くとも、新規に移行製品をご購入いただいたお客様や、これから移行検証を実施するお客様は、当サポートまたは担当営業までご相談いただければと思います。
なお、DocAveは以下のようなリリースサイクルでサービスパック(SP)および累積アップデート(CU)をリリースしております。
【DocAve 製品のバージョン表記】
【基本的なリリースサイクル】
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SP のリリースサイクル:約 6 ヶ月毎
CU のリリースサイクル:約 2 ヶ月毎
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DocAve の SP および CU では、グローバルのサポートケースで対応した Hotfix の統合(※注1)、お客様および現場エンジニアからフィードバックされた機能改善・追加要望に応じたコードの統合(※注2)をしております。
基本的には、CU には前回の CU がリリースされてから報告された修正が含まれ、SP には CU としてリリースされた修正が含まれております。
円滑なご運用の為にも、SP および CU のアップグレードを積極的に実施していただくことをお勧めしております。
また、アップグレードをしていただいても、アップグレード後の環境にもまだ含まれていない修正もございます。
例えば、お客様環境におけるカスタマイズによって発生している問題に対して対処した修正については、汎用性の観点から SP や CU に含めていない場合がございます。
そのため、アップグレードを計画される際には、現行環境に適用されているHotfix内の修正のうち、アップグレード予定のバージョンに修正が含まれているか否かの確認を含め、アップグレードによりご利用の製品データへの影響の確認、現行環境に適用されているHotfixの再作成の要否の確認が必要となりますので、サポート窓口までご連絡ください。
※注1 : Hotfix によっては、特殊な環境でのみ発生する問題に対応した修正もございますので、全Hotfixの中から汎用性のある修正をフィルタし、統合しております。
※注2 : お客様からのフィードバックに関しましては、製品コンセプトを含め、実現の可否を検討したうえで、コード開発・統合を行いますので、全てのご要望にお応えすることができない場合もございます。