土曜日, 5月 18, 2024
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Notes 移行製品を使用する際の事前設定について

AvePoint Japan サポート チームの夏です。

以前、弊社別担当者より 「IBM Notes/Domino からの移行製品の動作概要を紹介します」 という記事で Notes/Domino 移行の処理動作を掲載しましたが、今回は DocAve 6 の Notes/Domino 移行製品を使用する際に必要な事前設定についてご紹介したいと思います。

1) 必要な権限について
DocAve コントロール パネル > エージェント モニター > 構成 にて対象エージェントで設定されている管理アカウントを確認することができます。
DocAve Notes/Domino 移行製品を利用するために、各エージェント サーバーにて設定されているエージェント アカウントに該当する権限を設定する必要があります。
*注意: 必要な権限設定は、ご利用の DocAve および SharePoint バージョンによって異なる場合があります。詳細については、弊社が公開している ユーザー ガイド をご参照ください。
・ローカル システム権限
・Lotus Notes 権限
・SharePoint 権限
・SQL 権限

2) 移行データベースの構成について
移行データベースは、リンク情報やジョブ詳細情報などを保存するための SQL データベースです。移行先ファームまたは個人用登録済みサイトにて構成する必要があります。
*注意: 移行データベースを作成するために、SQL サーバーのバージョンは SQL Server 2005 SP1 以上である必要があります。

1. DocAve 移行 > Notes/Domino 移行 > 移行データベース の順に移動します。
2. Lotus Notes 移行用のファームまたは個人用登録済みサイトを選択し、[構成] をクリックします。
3. 構成設定画面が表示され、必要に応じて設定して保存します。

SetMigrationDB

設定画面の項目について、以下でご説明いたします。
移行データベースの構成 – 移行データベースのデータベース サーバーおよびデータベース名を指定します。
認証 – 移行データベースの認証モードを選択します。Windows 認証の使用を推奨します。
既定では、Windows アカウントを指定する チェックボックスがオフになっています。新しい移行データベースを作成するか、既存の移行データベースにアクセスする際に、DocAve は移行先 DocAve エージェント アカウントを利用します。
フェールオーバー データベース サーバーは必要に応じて設定できます。

3) 接続の構成について
Notes/Domino 移行を利用するには、事前に Notes/Domino 接続を構成し、DocAve エージェントが Lotus Domino サーバーに接続できるように設定する必要があります。

DocAve 側:
1. DocAve 移行 > Notes/Domino 移行 > 接続の構成 の順に移動します。
2. リボン上で [作成] をクリックします。
3. 各項目を設定して保存します。

Connection

設定画面の項目について、以下でご説明いたします。
エージェント – Notes/Domino 環境にインストールされている DocAve エージェントから選択します。
Notes .INI ファイル パス – Notes .INI ファイルは Notes/Domino サーバーに保存されており、既定のパス (例: C:\Program Files\lotus\notes\notes.ini) が自動的に入力されます。
ユーザー ID ファイルNotes .INI ファイル パス の下のメッセージにあるハイパーリンク [ここ] をクリックしてユーザー ID ファイルを読み込み、ドロップダウン リストからユーザーを選択します。
*注意: 選択する ユーザー ID ファイル に該当するユーザーがローカルの names.nsf に対して 管理者 権限を持っていることをご確認ください。
パスワードユーザー ID ファイル で選択したユーザーのパスワードを入力します。
[検証テスト] ボタンをクリックしてパスワードを確認し、接続の構成を保存します。
*注意: ご利用の環境に複数の Notes クライアントが存在する場合、すべての Notes クライアントに対して、接続の構成を設定する必要があります。

なお、Domino サーバーよりデータを移行する場合、下記 Notes 側の設定をしていただければ、移行元の選択 において Domino サーバーをロードすることができます。

Notes 側:
1. Domino サーバーと Notes クライアントを開き、ローカルより names.nsf を開きます。
2. 詳細 > 接続 > 新規 > サーバー接続 の順に移動します。
3. 基本情報 タブで TCPIP をチェックオンし、サーバー名 に Domino サーバー名を入力します。
4. 詳細 タブの 受信側サーバー アドレス に Domino サーバーの IP アドレスを入力します。
5. [保存して閉じる] をクリックして保存します。

4) プロファイルの設定について
プロファイルの設定にて、移行オプション・フィルター オプション・マッピング オプションなどを設定して、プロファイルを保存すると、移行処理を実行する際に、特定のプロファイル設定内容に従って移行できます。
カスタマイズのプロファイルを設定しない場合、DocAve 既定のプロファイルを選択し、Notes/Domino 移行ジョブを実行することも可能です。

なお、下記の移行ツールを使用し、コンテンツ タイプ マッピングを設定することができます。DocAve エージェントがインストールされている Notes クライアント サーバーにおいて、移行ツールを確認してください。
・パス: …\AvePoint\DocAve6\Agent\bin
・ツール名: MigratorTool.exe

移行ツールの DocAve Notes/Domino 移行 for SharePoint 機能の詳細な使用手順については、ユーザー ガイドDocAve Migrator Tool – Lotus Notes Migration セクションをご参照ください。

5) 移行元の選択について
手順 3) の接続の構成を設定した後、移行元の選択 を設定し、移行元の関連 Notes データをロードします。

SelectSourceSettings

エージェント – ドロップダウン リストから、Notes/Domino 環境にインストールされている移行対象の DocAve エージェントを選択します。
接続 – 構成済みの Notes/Domino 接続を選択します。
Domino サーバー – Notes/Domino の Domino サーバーを選択します。ローカル を選択すると、ローカル構成セクションが表示されます。
ローカル構成 – Domino サーバーにサーバー名とアドレス帳名を入力し、ユーザー情報を取得します。
*注意: 必須入力項目ではありません。
システム データベースシステム データベースの表示 チェックボックスをオンにする場合、移行元ツリーにシステム データベースなどのデータベースが表示されます。
フィルター オプション – 移行元ツリーでの表示を設定します。既定では、ビュー が選択されています。

上記 1) ~ 5) の設定完了後、移行元・移行先、それぞれの対象データを選択して、Notes/Domino 移行ジョブを実行することが可能になります。

SaveAsNewPlan

以上となります。お客様の運用に役立ちましたら幸いです。
何かご不明点などございましたら、どうぞサポート窓口までお問合せください。

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