火曜日, 4月 16, 2024
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複数ネットワーク構成での DocAve 設定について

AvePoint Japanサポートチームの漆原です。

先日、早目の夏休みを取得し、沖縄の海でリフレッシュをさせてもらいました。
ちょうど帰りに台風が西日本に近づいていたため、利用できる経路に飛行機が集中し、羽田への到着に遅延が発生していました。

今回は、こんな遅延が発生しないよう経路分散のため DocAve を複数のネットワークを持つシステム構成上に構築したい場合の設定をご紹介します。

network_image

例えば、上記構成のように各サーバーに 2 つの NIC を設定し、 2 種類のネットワークを作成して、通信トラフィックを分割したいとします。

Network A 192.168.1.0/24: ユーザからのウェブ通信トラフィック
Network B 192.168.128.0/24: DocAve 移行バックアップ、アーカイバ、コンテンツマネージャー等利用による通信トラフィック

このシステム構成を実現するためには、以下の設定を行います。

1. DocAve 各サービスのホスト名に Network B の IPアドレスを設定
DocAve の各機能を利用する際、 DocAve マネージャー及びエージェントの各サービス間で通信が行われます。

DocAve システムには、ネットワーク経路を制御する機能はないため、各サービスのホスト名を指定する際、トラフィックを発生させたいネットワーク Network B 内の IP アドレスを指定します。
これにより、OS 側での経路制御設定に従い、DocAve の各サービス間の通信パケットは、Network B 宛に流れるようになります。

DocAve の各サービスのホスト名は、DocAve マネージャー及びエージェントインストール時または、DocAve マネージャー/エージェント構成ツールにて指定します。
全ての DocAve マネージャーサーバー、エージェントサーバー 上で設定が必要です。

2. DocAve 各機能が使用する物理デバイス内のUNCパス名に Network B の IP アドレスを設定
DocAve のバックアップ処理等各機能を利用しファイルが保存される際、ファイルサーバーとの通信が行われます。

こちらも、1 と同様に、UNC パスでファイルサーバー名を指定する際、Network B 側の IP アドレスを指定することで、ファイルサーバーとの通信パケットは、Network B 宛に流れるようになります。

【注意事項】
こちらの設定を行う際、各 DocAve エージェントサーバー間で、Network B 側の IP アドレスを使用して通信ができることを確認してください。

DocAve 移行処理やコンテンツマネージャー等の機能では DocAve エージェント間での通信処理が発生するため、エージェントサーバー間で Network B 側の IP アドレスで通信ができないと処理に問題が発生するため注意が必要です。

以上、お客様の運用に役立ちましたら幸いです。

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