こんにちは、Microsoft MVP の中村太一です。
本連載の先月の記事の冒頭では「もう梅雨?」なんて事を書いていましたが、今月は「もう酷暑?」ですね…。小学一年生の息子が学校から帰宅すると、顔が真っ赤で水をかぶったように汗をかき親は心配です。皆さんも体調には十分気を付けてください。
AvePoint は引き続きハイブリッドワークなので、僕は最高のパフォーマンスを発揮すべく在宅勤務がメインです。
さて、今回は2022年6月に展開された新機能や情報から、僕の独断と偏見で紹介していきます!
SharePoint のページ・ニュースのセクション テンプレート
みなさん、 SharePoint 使っていますか?
Microsoft Teams の裏側の添付ファイル置き場だけじゃないですよ。
特にコロナ禍以降に Microsoft 365 を利用したユーザーにとっては SharePointはファイル置き場(ライブラリの機能しかない)と思っているユーザーも少なくはないという話も聞きます。
リスト( Microsoft Lists )を教えると「え?そんな事もできるの?」という反応も少なくはないとか。
そして SharePoint と言えば「ライブラリ」「リスト」の他に3つ目の大事な要素「ページ(ニュース)」がありますよね。そのページを作成するにあたりレイアウトという面で大事な機能がセクションです。そのセクションの中に様々な種類の Webパーツ を配置してパズルのように構成していきます。
そのセクションに「テンプレート」の機能が展開されました。

6種類のテンプレートは画像とテキストの配置のテンプレートなので基本的なものではありますが、おそらくページやニュースを構成する要素の中でテキストと画像が一番多いのではないかと思います。作成者が自分で配置もできますが、テンプレートを積極的に利用する事で作成の時短にもなるし一貫性も出てきます。Webページにおいては「一貫性」は読者の可読性の向上にもつながるので、是非利用してみましょう。
Microsoft Teams のチーム所有者へのメンション機能
これはおそらく比較的企業規模の大きな会社内で大規模チームを運営・利用されているユーザーにとってはうれしい機能追加ではないかと思います。
大規模チームではガバナンスを利かせるためにチーム所有者のみチャネルを追加できたり、メンバーの増減ができたりし、チームメンバーが自由に操作させない場合があります。
その場合、メンバーから所有者に「新しいチャネルを追加してほしい」「〇〇さんをメンバーに加えて欲しい」と言った依頼や相談をする際には、要望・相談用のチャネルなどに、これまではチーム所有者を調べて、所有者にメンションをして依頼・相談のメッセージを送信するような方法かと思います。
しかし、チーム所有者を調べて複数人いたら全員にユーザーメンションをするのはなかなか面倒です。
そんな時にチーム所有者へメンションできる機能が展開されました。
メッセージ内で「@チーム所有者」と入力すれば入力途中で候補に出てきます。

これでチーム所有者全員にメンションできます。
このチーム所有者へのメンション機能の最大のメリットは「メンテナンスフリー」です。例えば今までこれを実現しようとしたら「タグ」機能を利用して、チーム所有者のタグを作ればタグメンションができます。
しかしタグはメンテナンスしなければいけなく、チーム所有者が増えたり減ったりしたらタグの方も管理しなければいけません。
しかしチーム所有者のメンションはメンテナンスをしなくともその時のチーム所有者にメンションされます。
ガバナンスを利かせている大規模チームを利用している場合は、チーム所有者に依頼・要望をする際には是非活用しましょう。
Microsoft Teams の会議に美白・美肌モード?が追加
オンライン会議においては自分のカメラ映像は良く見えた方が良いですよね。女性はもちろん男性であってもオンライン商談時にはカメラ映像映えがプレゼンの印象を左右する場合もあります(真面目な話です)。
部屋の位置次第では照明の当たりが悪くて顔が暗かったり顔色が悪いようにも見えます。そのためにいわゆる女優ライトを別途購入して光を補う事もありますが、ついに Microsoft Teams の標準機能で、補正してくれる機能が登場しました。

さすがに「美白モード」「美肌モード」という言い方ではありませんが、「明るさの調整」はその名の通り、カメラ映像の明るさを補正してくれます。
顔が暗い場合は明るくしてくれますし、コントラストも調整してくれる感じもあります。こちらは自動調整ですね。
そして「ソフト フォーカス」です。こちらはカメラ映像をスムージングしてくれます。ザックリ言えば少しボカシてくれるイメージです。顔のシワなどが目立たなくなり少し若返った感じになります。こちらはスライドでスムージング度合いを調整できますが、僕が面白がって試した限り、スライドをMAXにすると例えるならプリクラのような感じで若干不自然さが出てきます。なので適度に効かせると良いかと思いました。
急な会議でいつもの場所とは違うところで会議に参加する場合などでも、カメラ映りの条件が悪い場合に補正してくれると思います。是非試してみてください。
いかがでしょうか。
日々進化する Microsoft 365 なのでなかなか情報に追いつけないとは思いますが、情報を追っていくと楽しいです。
社内で情報を追って教え合える仲間ができると更に良いのではないかと思います。
2つ目に紹介したチームの所有者へのメンション機能。大規模チームを想定しての利用シーンを紹介しましたが、大規模チームを運営するにあたってはガバナンスを利かせたい要件は良くあります。 Microsoft 365 の標準機能ではなかなか実現できない要件がある場合は、 AvePoint の Cloud Governance がニーズを満たせるかもしれません。気になる方は是非お問い合わせください。
AvePoint Cloud Governance (アブポイント クラウド ガバナンス)
https://www.avepoint.com/jp/products/cloud/office-365-governance
それでは、来月のブログもお楽しみに!
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