金曜日, 3月 29, 2024
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NEM の利用におけるトラブルシューティング

こんにちは、サポートの燕 (エン) です。新型コロナウイルスはパンデミックとなって、全世界の人々に深刻な影響を与えているかと思いますが、皆さん、お元気ですか。一日も早くこの難局を乗り越えるようお祈りします。

さて、今回のお話なんですが、NEM を利用する中で、よくある問題や解決方法を纏めてきました。ご参考になっていただければ幸甚です。
環境例 : NEM3.0、Domino Server/Lotus Notes 8.5

NEM を利用して、設定を整えたうえでジョブを実行しようとしたのに、なかなか順調に進めない時がありますか。
では、以下 3 つの問題例を取り上げて、説明していきたいと思います。

●問題 1
Notes 接続に問題がある、もしくは接続が成功ではない事象が発生する場合、ずばり状況や解決法を案内していきましょう。

例:Notes 接続を構成したのに、下記のようなエラーが提示される事象
image
上記事象関しては、接続構成時に利用する Notes ユーザーが Notes ローカル Names.nsf データベースに対して権限がない可能性が挙げられます。

ユーザー権限の確認手順について、以下に案内します。

1. Notes クライアントにて、Name.nsf を開き、ファイル > アプリケーション > アクセス制御 の順より確認します。
※図-1 と図-2 を参照してください。
図-1
1
図-2
2
もし、該当ユーザーはなんの権限も持っていない場合、以下のステップで権限を付与します。
2. 下記図-3 のように、ポップアップインターフェースで矢印の順で操作し、該当ユーザーを追加して OK をクリックします。
図-3
3
3. 該当ユーザーを選択し、図-4 のように 管理者 のアクセス権を割り当てて、OK をクリックします。
図-4
4
上記のように操作した後、事象が解消されるかを確認すればと思います。

●問題 2
NEM でのデータ移行にあたって、ジョブ設定なども問題ないのですが、なぜかジョブが完了 (実行中に例外あり) になり、データが移行されなかったとの悩みがありますか。
実は以下の原因で発生している可能性があるので、一度チェックしたら、問題解決に至るかと思います。
———————
ログのエラーメッセージ:“ The account does not have permission to impersonate the requested user.”
———————

お客様が構築した環境にて、ジョブを実行する前に、NEM で構成した Exchange 接続用のユーザーに対して application impersonation 権限を追加する必要があります。

1. NEM Exchange 接続ユーザーアカウントで Office 365 にログインし、Exchange 管理センターに入ります。

図-1
2. アクセス許可 をクリックし、管理者の役割にて [+] ボタンをクリックします。

図-2
3. ポップアップページのメンバーにて、NEM 接続に使用するユーザーを選択し、役割 の下の + ボタンをクリックします。

図-3
4. ポップアップページで ApplicationImpersonation を選択し、追加 をクリックして、OK をクリックします。

図-4
5. 保存 ボタンをクリックし、構成を保存します。

図-5

●問題 3
DocAve Notes/Domino 移行 for Exchange 画面にて、Notes データベース 「Local」 を選択したにもかかわらず、Notes データベースが表示されないことはありますか。

お客様環境でメールデータベースが表示されない場合、既定のデータベーステンプレート以外のものを利用している可能性が高いと思います。
NEM ツールを開き、設定 > オプション より、メールボックスデータベーステンプレート にて、該当するテンプレートを追加し、再度試してください。

なお、既定でロードできるデータベーステンプレートは以下のものがあります。
“StdR6Mail/ja”, “StdR6Mail”, “StdR7Mail”,
“StdR8Mail”, “StdR85Mail”, “ExtR6Mail”,
“ExtR7Mail”, “ExtR8Mail”, “ExtR85Mail”

今回の紹介内容は以上となります。最後までご覧いただきましてありがとうございます。
ご不明点などございましたら、どうぞサポート窓口までお問い合わせください。

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