木曜日, 9月 16, 2021
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Microsoft Teams の新しい Import API のメリット・デメリット

Slack から Microsoft Teams への移行や、テナントの再作成または統合のために Teams から Teams への移行をお考えの方は、この記事で紹介する最新情報を是非チェックしてみてください。

Microsoft Teams Import API とは?

Microsoft Teams Import API とは、Microsoft Graph 内の新しい API です。この API を使用すると、プログラムによりサードパーティ プラットフォームのメッセージを Microsoft Teams にインポートできます。サードパーティ メッセージング システムとは、例えば Slack などです。では、Slack からのインポートに限定されるかというと、そんなことはありません。任意のサードパーティ メッセージング システムからインポートが可能で、Teams 本体からのインポート、つまり Teams 間の移行も可能です。2021 年 3 月 30 日の時点で、この新しい機能は Microsoft 365 商用テナント向けに一般公開されています。

※この記事は、米国 AvePoint で 2021 年 4 月 6 日付で公開された記事 “Microsoft Teams’ New Import API: What You Need to Know” を日本語編訳したものです。

新しい Import API を使用しなくても、Teams へのインポート自体は可能

Conversation API を使用して、メッセージを Microsoft Teams にインポートする方法があります。しかし、この方法には以下に挙げる重大な欠陥と制約があります。

  • メッセージに送信元を保持できない
  • 元のメッセージの送信日時を保持できない
  • Conversation API は (特に大規模な) 移行を想定して設計されていない
  • 移行するデータ量に応じて、極めて負荷の大きいスロットリング (帯域幅制限) がかかる可能性がある

移行を完了し、すべてのメッセージを新しい Teams に引き継いだところ、既存メッセージへの応答が元の送信者に届かないことが分かったとしましょう。このデータ損失は、エンド ユーザーにとって不快な体験であり、とても不満が募る結果となってしまいます。

こうした制約がすべてではありませんが、移行専用のソリューションが必要になる理由を浮き彫りにするには十分でしょう。Microsoft は、Microsoft ユーザーの声が寄せられるコミュニティで一番盛り上がっている話題から、この事実に気付きました。そこで、Microsoft はフィードバックを募り、問題の多くを軽減することに役立つソリューションを提示しました。

Import API の利点とは?

ここまでで、Import API の内容とそれが開発された経緯について理解しました。では、どのような利点があるのでしょうか? まず特筆すべきは高い処理能力です。メッセージはチャネルごとに毎秒 5 件の速度でインポートされます。これでスロットリングが完全に解消されるわけではありませんが、メッセージ スループットのサポートが大幅に向上し、スロットリングが低下するのであれば、パフォーマンスの向上につながるはずです。Import API は以下の機能もサポートします。

  • 元のメッセージの作成時間を保持
  • 元のメッセージの送信元を保持
  • メッセージの一部としてのインライン画像
  • SharePoint Online および OneDrive の既存ファイルへのリンク
  • リッチ テキスト メッセージ (HTML)
  • メッセージ リプライ チェーン (リプライ階層)

Microsoft では、自社の API を最大限に活用する方法に関するとても役に立つガイドラインを提供しています。AvePoint では、このガイドラインを厳守し、弊社製品の API との相互通信パフォーマンスをさらに効率化しています。

Import API の機能

Import API の機能についての技術的な詳しい解説は省きますが、プロセスは 5 つのステップに分けることができます

  1. チームを作成する (移行先にチームがすでに存在しているはずがありません。詳しくは後述します)
  2. チャネルを作成する (複数のチャネルを作成可能)
  3. ソースからメッセージをインポートする
  4. 移行を完了し、移行モードを終了する (これについても後で詳述します)
  5. チーム メンバーを追加する

ステップ 4 の移行モードとは何か、「完了する」とはどのような意味かということに疑問をお持ちでしょう。これらの疑問に答える形で次のセクションに移ります。

新しい API の制約

何事も最初から完璧なものはできません。これは、特にソフトウェア開発の世界では顕著で、Import API にも一定の制約が存在し、中には大きな制約もあります。ただし、すべてが悪い知らせとは限りません。詳しく見ていきましょう。

移行を開始して API にチーム作成の開始を命令すると、「移行モード」というプロセスに入り、UI でチームを確認したりアクセスしたりすることができなくなります。この制約はネイティブ クライアント、Web バージョン、モバイル アプリにも適用されます。以前、移行プロジェクトに参加した経験があるなら、移行先に問題が無いか確認済みかもしれません。すべてを目視で確認する必要があるかと言えば、そんなことはありません。しかし、いくつかのチームのスポットチェックを実施し、チャネルとメッセージに問題がないか確認する機能があれば便利ではないでしょうか。

「移行モード」を終了するよう API に命令するまで、チームを確認することはできません。しかし、移行モードを一度終了してしまうと、再開することができません。つまり、Import API はすでに存在するチームに対して移行を実行することができません。

その他の対象外/サポート外のアイテムは以下のとおりです。

  • 1:1 およびグループ チャット メッセージ
  • プライベート チャネル
  • @ メンション
  • リアクション
  • ビデオ
  • お知らせ
  • コード スニペット
  • ステッカー
  • 絵文字
  • 見積もり
  • チャネル間のクロス投稿

一定数のアイテムがスコープ外となっていて、中には極めて価値の高いアイテムも含まれます。

Microsoft Teams 移行には  AvePoint 移行ツール FLY

上で「すべてが残念なお知らせとは限らない」と述べたことは覚えていますか? AvePoint の移行ツール FLY  は、シンプルな操作で移行を実行することができます。

AvePoint の移行ツール FLY にご興味のある方は、AvePoint アカウントに登録して FLY を是非お試しください

弊社は、移行ソフトウェアを開発するだけではなく、包括的な移行ソリューションもご提案・ご提供しております。ご質問・ご相談などございましたら、どうぞお気軽にご連絡ください。

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