木曜日, 3月 28, 2024
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【シリーズ・Ignite 発最新情報】 SharePoint 移行編

migration blog【シリーズ: Ignite 発最新情報・移行編】※このシリーズでは、2017 年 9 月に開催された Microsoft Ignite にて発表された内容をまとめてお届けいたします

今回の記事では、“Migration to SharePoint and OneDrive in Office 365: Process and Options” (SharePoint/OneDrive for Business への移行: そのプロセスと選択肢) と題し、Microsoft の Bill Baer 氏 (シニア テクニカル プロジェクト マネージャー) と Simon Bourdages 氏 (プロダクト マネージャー II ) がプレゼンテーターを務めたセッションの概要を、AvePoint のソリューション エンジニア Hunter Willis がまとめた記事 の日本語訳をお届けいたします。

《クラウドへの移行: 2 つの選択肢》
Microsoft クラウドへの移行を考える際、主に 2 種類の選択肢が考えられます。まずは Office 365 への移行を、Microsoft パートナーによって開発されたサード パーティー ツール、もしくは自社開発したツールを使用して実行するという選択肢があります。

内容が非常に単純であれば、「あるものを移行先にそのまま」 移行する、俗に言う 「ドラッグ & ドロップ移行」 を実行することも可能です。

多くの企業・組織では、まず小規模なデータセットの移行を実験的に実施してみることから着手するという流れを採るというプロセスが一般的です。

もうひとつの選択肢として、ハイブリッド モデル が挙げられます。ハイブリッド モデルでは、ユーザーを Azure Active Directory に同期し、シングル サインオンなどの便利な機能を利用可能にすることができます。

また、”モダン” サイト プロビジョニングを使用すれば、オンプレミスのボタンをクリックしたエンド ユーザーを Office 365 にシームレスにリダイレクトすることができます。これにより、ユーザーは自分が始めたアクションのコンテキストから離れることなく、コミュニケーション サイトやチームサイトなどを作成することが可能になります。

《なぜハイブリッドから開始するか?》
理由はいくつかありますが、筆頭に挙げられるのは構成がシンプルであることです。Microsoft によると、ハイブリッド シナリオを導入した顧客は、しなかった顧客の 5 倍システムを使用するという結果が出ているとのことです。これは、先ほど述べた 「コンテキスト」 の変更が深く関係しています。

ハイブリッドのもうひとつの強みは、機能の幅広さ です。ハイブリッド アプリ ランチャーを構成することで、Office 365 のサービスをより簡単に使用可能になります。

Microsoft は、SharePoint 2013/2016 向けにハイブリッド サーチ、統合された監査とタクソノミー、ハイブリッド コンテンツ タイプ (Office 365 でコンテンツ タイプを管理し、SharePoint 2016/2013にレプリケートする) などから成る データ ディスカバリー レイヤー を追加しました (監査統合は2016 のみ対応)。Bear 氏は、移行前には必ずハイブリッド タクソノミーを構成しておくことを推奨しました。

移行前のステップ
migration blog(1) データの現在地を割り出す
自社のみで行った移行プロジェクトの完了後、旧環境への 「置き忘れ」 が発覚したり、移行できていなかったデータが存在することが発覚したりといった 「事件」 は決して珍しくありません。

(2) データの総量を割り出す
このステップが重要であるのは、データ量が移行へのアプローチにそのまま影響するためです。移行を複数のフェーズに分割して実行するのか、1 週間かけて連続で実行するのかなど、データ量によって最適な移行プロジェクトの形態は変化します。このため、データの総量を把握することは、移行プロジェクトの成功にとって必須ともいえます。

(3) 移行するデータの種類を把握する
SharePoint の利点は、自社のインフラストラクチャをカスタマイズし、自社ニーズに応じた形態で使用可能にすることです。どの程度カスタマイズを現環境に行っているかによって、手動での移行がどの程度必要になってくるかも変化します。

(4) 移行するデータの必要性を判定する
手間と予算を使って移行を実施し、既に不要となったデータ・利用していないデータまで一緒に移行させては、結局のところ無駄になってしまいます。したがって、移行戦略を考える際には、データの必要性を判定することが重要です。

(5) 移行アセスメントを実施する
アセスメントを実行する方法としては 「手動」「Microsoft のアセスメント ツール」(SharePoint に新規実装)「サード パーティー ツール」(AvePoint の 移行サービス) などが存在します。AvePoint の移行サービスでは、様々な規模・範囲の移行プロジェクトをサポートしています。

【まとめ】
アセスメントを実行することで、どのように移行プロジェクトを進めていけばよいかが明確化します。

Microsoft のツールを使うにせよ、サード パーティーのツールを利用するにせよ、移行の規模はしばしば一大プロジェクトとなるまで拡大します。しっかりと情報収集をし、どのようなサポートを得ることができるのかを見極めて進むことが大切です。

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