火曜日, 5月 14, 2024
ホームMicrosoft 365Microsoft 365 の価格は?プランの料金と選ぶポイントについて解説

Microsoft 365 の価格は?プランの料金と選ぶポイントについて解説

Microsoft 365 は、定額制で Word ・ Excel ・ PowerPoint といった Office アプリケーションをはじめとする Microsoft 社の製品が使用できるサービスです。

本記事では、Microsoft 365 の導入を検討中の方に向けて、プランごとの価格や特徴、選び方などをわかりやすく解説します。

買い切り型の Office 2021 との違いも解説しますので、目的や予算に合わせてサービスを選んでください。 

O365

Microsoft 365とは

Microsoft 365 は、 Microsoft 製品のサブスクリプションサービスです。年額もしくは月額の課金制で、Word ・ Excel ・ PowerPoint といった Office アプリケーションやクラウドストレージサービスが使用可能で、ビジネス向けのプランでは Teams などのグループウェアも使用できます。

Microsoft 365の機能

Microsoft 365 では、次のような機能を使用できます。プランによって使用できる機能が異なるため、目的や予算に合わせて選びましょう。

  • Office アプリケーション
    • Word ・ Excel ・ PowerPoint など Office アプリケーションの最新版を使用できます。
  • ファイル共有( SharePoint Online )
    • クラウド上にファイルを保存し、チームで共有します。ファイルの同時編集も可能です。
  • クラウドストレージ( OneDrive )
    • 大容量のクラウドストレージ機能です。1 アカウントで複数のデバイスからアクセスできるのでテレワークにも便利です。
  • チャット機能・ Web 会議( Microsoft Teams )
    • 部署やプロジェクトチーム内でチャットやファイルの送受信、 Web 会議の実施などが可能です。
  • メモ機能( OneNote )
    • メモやノートを簡単に作成できる機能です。複数のデバイス間でデータを共有できます。
  • タスク管理機能( Planner )
    • 部署やプロジェクトチーム内のタスク管理機能です。
  • メールの送受信やスケジュール管理機能( Outlook ・ Exchange Online )
    • メールの送受信やアドレス帳の管理に加えて、スケジュール管理ツールとしても活用できます。

Microsoft 365とOffice 2021との違い

Microsoft 365 には、 Office 2021 が含まれていると考えるとわかりやすいでしょう。

Office 2021 で使用できるのは Word や Excel といった Office アプリケーションのみですが、Microsoft 365 には Office アプリケーション以外に、OneDrive や Microsoft Teams などのビジネスコミュニケーションを活性化させるためのツールが備わっています。

また、Office 2021 は特定のデバイスに 1 回インストールできるのみですが、Microsoft 365 は1つのアカウントで最大 5 台のデバイスまでインストール可能かつ同時ログインもできるため、テレワークなど多様性のある働き方が可能になります。

Microsoft 365 は初期費用を抑えて始めることができるため、Office 2021 の導入コストが障壁になっていた中小企業にも向いています。

Microsoft 365のプランごとの価格と特徴

ここでは、Microsoft 365 のプランごとの価格や特徴を詳しく紹介します。

Microsoft 365 は、個人・小規模事業者向けのプランと一般法人向けのプラン、大企業向けのプランに大きく分かれており、使用できる機能の違いなどによって、さらに複数のプランが用意されています。価格はすべて2023年6月時点の情報です。

microsoft 365

プラン名 価格 用途 最大利用人数

(ユーザー数の上限)

1. Microsoft 365 Personal ・年間払い: 14,900  円 

・月額払い: 1,490 円

個人・小規模事業者向け 1名
2. Microsoft 365 Family ・年間払い: 21,000 円 

・月額払い: 2,100 円

個人・小規模事業者向け 6名
3. Microsoft 365 Business Basic ・年間払い: 9,000 円 

・月額払い: 900 円

1ユーザーあたり

一般企業向け 300名
4. Microsoft 365 Business Standard ・年間払い: 18,720 円 

・月額払い: 1,872 円

1ユーザーあたり

一般企業向け 300名
5. Microsoft 365 Business Premium ・年間払い: 33,000 円 

・月額払い: 3,300 円

1ユーザーあたり

一般企業向け 300名
6. Microsoft 365 Apps for business ・年間払い: 12,360 円

・月額払い: 1,236 円

1ユーザーあたり

一般企業向け 300名
7. Microsoft 365 E3 月額 4,500 円

1ユーザーあたり

大企業向け 上限なし
8. Microsoft 365 E5 月額 7,130 円

1ユーザーあたり

大企業向け 上限なし
9. Microsoft 365 F3 月額 1,000円

1ユーザーあたり

大企業向け(現場担当者向けに特化) 上限なし
  1. Microsoft 365 Personal

1 ユーザーのみが使用できるプランで、最大 5 台のデバイスで同時に使用できます。利用人数が限られているぶん、お得な料金で始められるのが魅力です。クラウドストレージは 1 TB まで使用可能です。プライベートでの使用や個人事業主におすすめです。

最大利用人数 1名
価格 ・年間払い: 14,900  円 (税込)

・月額払い: 1,490  円(税込)

特徴 ・最大 5 台のデバイスで同時使用可能

・クラウドストレージの上限は 1 TB

 

  1. Microsoft 365 Family

Microsoft 365 の個人・小規模企業向けのプランで、最大 6 ユーザーまで使用できます。プランの名称に ”Family” と記載されていますが、6 ユーザー以内であればビジネスでの使用も可能です。クラウドストレージは 1 ユーザーあたりの上限が 1 TB、合計で 6 TB までの使用となっています。サービスの使用人数が6名以下の小規模事業者で月々の利用料金をなるべく抑えたい場合に適しています。

最大利用人数 6名
価格 ・年間払い: 21,000 円 (税込)

・月額払い: 2,100 円(税込)

特徴 ・6 ユーザー以内であればビジネスでの使用も可能

・クラウドストレージの上限は 1 ユーザーあたり 1 TB、合計で 6 TB

 

  1. Microsoft 365 Business Basic

Microsoft 365 の一般法人向けで最も安価なエントリープランです。Web 版とモバイル版の Microsoft 365 アプリのみが使用可能で、デスクトップ版の Microsoft 365 アプリは使用できません。クラウドストレージは 1 ユーザーあたり 1 TB まで使用できます。まずはコストを抑えてMicrosoft 365 を導入し、使い勝手を試したいという場合はこのプランを選ぶとよいでしょう。

最大利用人数 300名
価格(1 ユーザーあたり) ・年間払い: 9,000 円 (税抜)

・月額払い: 900 円 (税抜)

特徴 ・Web 版とモバイル版の Microsoft 365 アプリのみ使用可能

・クラウドストレージの上限は 1 ユーザーあたり 1 TB

  1. Microsoft 365 Business Standard

一般法人向けのスタンダードプランです。ベーシックプランの機能に加えて、Access (データベース管理ソフト)や Publisher (チラシや名刺などが作成できるDTPソフトウェア)といったプレミアム機能付きのデスクトップ版 Microsoft 365 アプリが使用できます。デスクトップ版の Microsoft 365 アプリを使用したい場合は、このプランから始めるのがおすすめです。

なお、Access と Publisher が使用できるのは Windows PC のみです。

最大利用人数 300名
価格(1 ユーザーあたり) ・年間払い: 18,720 円  (税抜)

・月額払い: 1,872 円 (税抜)

特徴 ・プレミアム機能付きのデスクトップ版 Microsoft 365 アプリが使用可能

・Access と Publisher が使用できるのは Windows PC のみ

 

  1. Microsoft 365 Business Premium

セキュリティ機能が強化された一般法人向けのプレミアムプランです。

組織や個人が保有するデバイスを一括管理できる Intune 、データの保護や秘密度に基づいたデータの分類やラベル付けが可能な Azure Information Protection によって、高度なアクセスとデータの制御、サイバー脅威の防止を実現しています。顧客データなどを多く取り扱っており、セキュリティ対策を万全にしたい企業におすすめのプランです。

最大利用人数 300名
価格(1 ユーザーあたり) ・年間払い: 33,000 円  (税抜)

・月額払い: 3,300 円 (税抜)

特徴 ・スタンダードプランに含まれる機能を利用可能

・強化されたセキュリティ対策機能

 

  1. Microsoft 365 Apps for business

デスクトップ版の Microsoft 365 アプリのみが使用できる一般法人向けプランです。Web 版とモバイル版の Microsoft 365 アプリの使用はできません。デスクトップ版アプリのみをお得な価格で使用したい、従業員数300名以下の企業におすすめです。

フル機能の Office アプリケーションを、ユーザー 1 人あたり 5 端末までインストールできます。インストール可能な端末は、モバイルデバイス・タブレット・ Windows PC ・ Mac です。

最大利用人数 300名
価格(1 ユーザーあたり) ・年間払い: 12,360 円 (税抜)

・月額払い: 1,236 円 (税抜)

特徴 ・Microsoft 365 アプリのデスクトップ版のみが使用可能なプラン

・ユーザー 1 人あたり 5 端末までインストール可能

 

  1. Microsoft 365 E3

一般法人向けの Business プランは最大利用人数が300名となっていますが、ここから紹介する E3 ・ E5 ・ F3 を含む Enterprise (エンタープライズ)プランは、利用人数に制限がない大企業向けのプランです。「エンタープライズ エディション」の Microsoft 365 アプリを標準使用できます。

Microsoft 365 E3 はセキュリティ機能が強化されているのが特徴で、メッセージ暗号化や権限管理、社内リソースへのアクセス制限などによって大切なデータを保護します。また、電子情報開示などのコンプライアンスを促進する機能も付帯しています。社内外のセキュリティ対策を強化したい大企業に向いているプランです。

最大利用人数 上限なし
価格(1 ユーザーあたり) 月額 4,500 円 (税抜)
(年間契約した場合の月額換算)年間契約のみ
特徴 ・「エンタープライズ エディション」の Microsoft 365 アプリを標準使用可能

・強化されたセキュリティ対策機能

 

  1. Microsoft 365 E5

Microsoft 365 E3 で使用可能な機能に加えて、大量のデータを高度な技術で分析・視覚化できる Power BI Pro や、侵害された ID やインターネット上の脅威を検出・調査できる高度なセキュリティ対策機能が付帯しています。また、仕事の電話の発信・受信・転送をどのデバイスからでも行えます。大量の顧客データを取り扱う大企業に適しているプランです。

最大利用人数 上限なし
価格(1 ユーザーあたり) 月額 7,130 円(税抜)
(年間契約した場合の月額換算)年間契約のみ
特徴 ・Microsoft 365 E3 に含まれる機能を利用可能

・Power BI Pro や高度なセキュリティ対策機能が付帯

 

  1. Microsoft 365 F3

Microsoft 365 F3 は、現場担当者のために用意されたプランで、大企業向けのプランのなかでも安価なのが特徴です。使用できる Microsoft 365 アプリは Web 版とモバイル版のみで、デスクのない場所で働く現場担当者に特化した仕様になっています。

最大利用人数 上限なし
価格(1 ユーザーあたり) 月額 1,000円(税抜)
(年間契約した場合の月額換算)年間契約のみ
特徴 ・現場で働く担当者向けに特化した大企業向けプラン

・Microsoft 365 アプリは Web 版とモバイル版のみ使用可能

 

Microsoft 365 を無料で使い続けることはできる?

Microsoft は、Microsoft 365 を無料で使用できる「Microsoft 365 for the web」を提供しています。

機能は一部制限されますが、Word ・ Excel ・ PowerPoint といった Office アプリケーションのほか、OneNote などの Microsoft 製品を Web ブラウザで使用できます。

インターネット環境があればアクセスが可能で、ソフトのインストールなども不要です。基本的な機能のみでよいので Microsoft 365 を無料で使ってみたいという方は、ぜひ試してみてください。なお、使用には Microsoft アカウントでのサインインが必要です。

Microsoft 365のプランを選ぶときのポイント

Microsoft 365 には多くのプランがあるため、どのプランを選ぶべきか迷う方も多いでしょう。自社の用途やニーズに合わせてプランを選ぶことが重要です。

ここでは、プランを選ぶときのポイントとして3点紹介します。

  • 利用人数
  • 求めるセキュリティ
  • 買い切りか定額制か

それぞれのポイントについて詳しく解説します。

How Why Backup O365 GDA 1200x628 v2

利用人数

Microsoft 365 は、プランによって利用できる人数(ユーザー数)に制限があります。

Business プランでは利用人数の上限が300人に設定されているため、それ以上のユーザー数で使用する場合は Enterprise プランを選択する必要があります。

求めるセキュリティ

従業員 300 名以下の事業者でセキュリティにこだわりたい場合は、Microsoft 365 Business Premium がおすすめです。さらに高度なセキュリティを求める場合は Enterprise プランを検討しましょう。

買い切りか定額制か

定額制の Microsoft 365 は常に最新の Office ソフトを使用できるなどのメリットがありますが、サービスを使用し続ける限りランニングコストがかかります。使用目的によっては買い切り型の Office のほうが適していることもあるでしょう。

自社のニーズに合わせてプランを選ぼう

Microsoft 365 は、従業員の人数や必要な機能に合わせて自由にプランを選べます。あとからプランを変更することもできるため、まずは必要最小限のプランから始めるのがおすすめです。

Microsoft 365 を無料で試してみたいという方は、「Microsoft 365 for the web」の使用もあわせて検討してみましょう。

Most Popular

Recent Comments