木曜日, 4月 18, 2024
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Copilot と ChatGPT の違いとは?特徴や選び方も紹介

Copilot と ChatGPT は、どちらも高性能の生成AIを搭載したチャットツールです。毎日のビジネス活動にとり入れれば、ルーチンワークの効率化や企画のアイディア出しなどさまざまなシーンで活躍します。

本記事では、Copilot と ChatGPT の違いを特徴や料金体系など比較しながら解説します。AI ツールを活用し企業の生産性を高めたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

MicrosoftCopilot とは

MicrosoftCopilot (マイクロソフトコパイロット)とは、Microsoft が開発した AI で検索エンジン「Bing」に組み込まれていた「Bing Chat」の新名称です。検索エンジンに AI 機能をプラスしただけでなく、生成 AI を使って Microsoft 製品をアシスタントします。

Copilot は、ビジネスパーソンにとって使用頻度の高い Word や Excel、PowerPoint と連携し、資料や文書作成が可能です。Teams 会議の内容を自動で議事録にまとめたり、作成したレポートの誤字脱字チェックも行います。これまで数時間かかっていた作業が大幅に軽減し、生産性の向上が期待できるツールです。

Copilot は Windows に組み込まれている機能で、Windows 10、11 の環境があれば無料で利用できます。有料版も提供されており、個人・法人で契約できるプランが異なります。

ChatGPT とは

ChatGPT (チャットジーピーティー)は OpenAI が開発した AI です。2022 年12 月に発表されると瞬時に話題になり、生成 AI の先駆けとなりました。使い方はシンプルで、質問と回答を「対話形式」でやり取りし、やりたいことや知りたいことを入力すれば、チャット形式で答えが返って来る、という仕組みです。

例えば、何か調べ物をしたいとき、従来の検索エンジンでは「ChatGPT 使い方」と単語で質問していましたが、ChatGPT の場合は「ChatGPT はどうやって使いますか」のように自然言語で質問し、回答も自然な言葉で返します。

情報の検索だけでなく「20 代女性が好むランチのメニューを教えて」「新企画の案を 5 つ考えて」というようなアイディア出しも可能です。SNS の投稿や YouTube の台本を考えてもらうなど、創作的なテキストの作成もできます。

個人・法人プランの区別はなく、アカウントを作成すれば誰でも利用可能です。有料版と無料版の2種類を提供しており、有料版は混み合っていても優先的にアクセスできるなどの違いがあります。

MicrosoftCopilot と ChatGPT の違い

Copilot と ChatGPT はどちらも生成型の AI で、無料で利用できる点も同じです。では、どのような点が異なるのか、それぞれの特徴を解説します。

目的や用途

Copilot と ChatGPT は使用目的や用途が異なります。Copilot の得意分野はビジネスツールを補助し生産性を上げることです。これまで手動で行っていたメール文章の作成やグラフの作成、議事録の作成など、日々の作業を効率化させます。

一方、 ChatGPT は文章の生成や翻訳、質問への応答を得意としています。チャット形式なので質問を重ねることで精度の高い回答が得られる点も特徴的です。

また、Copilot は数学やプログラミングなど複雑なタスクも得意としているのに対し、 ChatGPT はアイディアを提供するなど創造的な分野を得意としています。ビジネスメールの作成や新商品のアイディアなど、提案が欲しい場合に活躍するツールです。

言語モデル

言語モデルとは、コンピューターが人間の言語を理解し生成するための技術です。Copilot  と ChatGPT は、どちらも同じ GPT という大規模言語モデル(LLM)を使用していますが、使える GPT モデルは有料版と無料版で異なります。

以下の表を参考にしてください。

名称 無料版 有料版
Copilot GPT‐4/GPT4-Turbo

(ピーク時を除く)

GPT‐4/GPT4-Turbo
ChatGPT GPT‐3.5 GPT‐4/GPT4-Turbo

 

Copilot で使用できるのは、無料版/有料版どちらも GPT‐4 と GPT4-Turbo の精度の高いモデルです。ChatGPT の無料版は GPT‐3.5 と 1 つ前のモデルのみ使用できます。有料版では GPT‐4 とGPT4-Turbo を使用可能です。

GPT‐3.5 に比べ GPT‐4 の能力は高く、質問の理解度や回答精度は正確です。GPT‐3.5 はテキストのみに対応していますが、 GPT‐4/GPT4-Turbo は画像や音声などにも対応しています。

また、GPT-3.5 では 2022 年 9 月までの学習データをもとに回答を出力しているため、例えば 2023 年に起こった出来事には答えられません。しかし最新版の GPT-4 Turbo は2023 年 4 月までのデータがベースになっており、より新しい情報に回答できます。

Copilot は無料版でも GPT-4 や GPT-4 Turbo を使うことができるので、同じ質問 ChatGPT の無料版にも投げかけてみて、性能を比べてみると違いが分かりやすいでしょう。

microsoft teams

機能

Copilot と ChatGPT の機能の違いは、使用している言語モデルで比較するとイメージしやすくなります。ChatGPT の無料版で使用されている GPT-3.5 は、質問も回答もテキストのみのやり取りです。Copilot で使用されている GPT-4 はマルチモーダルという AI 技術を使っているので、テキスト以外も画像や音声、動画など、種類の異なるデータを処理できます。

例えば、Copilot のチャット画面にお店の外観写真を貼り付けて「ここは何というお店ですか」と質問し回答することも可能です。文章から画像を作成したり、グラフや図形を読み取ってテキスト化もできます。ChatGPT の有料版も GPT-4 を使っているので、同じ機能が使えますが、Copilot は無料版で使えるメリットがあります。

また、Copilot は検索結果に参照したソースをリンク付きで提示するので、情報の正確性を確認できる点は ChatGPT にはない機能です。

料金体系

ChatGPT と Copilot はどちらも無料版と有料版があり、それぞれ対応しているサービスに違いがあります。Copilot の有料版 Copilot Pro では、Microsoft 365 と連携し Excel や PowerPoint などのアプリケーションをより高度に利用できます。

ChatGPT の有料版 ChatGPT Plus は、 Copilot と同じ GPT‐4 を利用でき、画像対応やより長いワードを一度に入力できるなど、サービスの質が上がります。また、無料版は混雑時に利用制限がかかりますが、有料版は制限されません。

有料版の料金は Copilot が月額 3,200 円、 ChatGPTは月額 20 ドルです。有料版と無料版の違いを以下の表にまとめました。 

名称 無料版 有料版
Copilot ピーク時以外 GPT-4 /GPT-4 Turbo

画像作成/音声入出力のみ

月額 3,200 円

GPT-4 /GPT-4 Turbo

画像作成/音声入出力

Microsoft 365 と連携

ChatGPT GPT‐3.5 月額 20 ドル

GPT-4 /GPT-4 Turbo

画像作成/音声入出力

 

Copilot の有料版は 個人用と法人用があり、Microsoft 365 の契約内容によって契約の条件が異なります。個人用の有料版 Copilot Pro を利用するためには Microsoft 365 Personal または Microsoft 365 Family の契約が、法人用の Copilot for Microsoft 365 は Microsoft Business Standard や Microsoft Business Premium の契約が必要です。

取得できる情報の新しさ

2024 年現在では、GPT‐3.5 が返す情報は 2022 年1月までに公開されたデータがもとになっています。そのため 2022 年以降に新しく始まったサービスや精度などは「情報がないため答えられません。」と回答されます。GPT‐4 は 2023 年 4 月 の情報をもとにしているので、GPT‐3.5 よりも新しい情報を参照した回答が返ってきます。

一方、Copilot はブラウジング機能に対応しているため、常に最新の情報を取得できます。ChatGPT の情報は最新ではないということは、使用する上で必ず知っておかなければなりません。リアルタイムの情報が欲しい場合は Copilot を使用しましょう。

チャットの文字数制限

Copilot や ChatGPT が 1 度に生成・入力できる文字数は、パフォーマンス維持やユーザーに理解しやすい文章を提供するために、制限されています。ChatGPT の無料版の場合は最大 2,048 文字、有料版の場合は最大 4,096 文字です。Copilot の場合は「会話のスタイル」によって異なり、無料版では 最大 2,000〜 4,000 文字に制限されています。有料版では 18,000 文字の長文入力が可能です。

短い文章でやり取りする場合は 2,000 文字程度で十分ですが、議事録やレポートの要約など大量の文字数を取り扱うときは、文章を分割して入力しなければなりません。ChatGPT の場合は何度でもメッセージのやり取りが可能ですが、Copilot は使用回数が制限されているので、規定内に収まるよう工夫が必要です。

メッセージの使用回数

Copilot や ChatGPT は、ユーザー数が増加し利用が集中するとシステムに負荷がかかるため、指定された期間内にやり取りできるメッセージ数を制限しています。Copilot は3 時間の間に 50 回までです。

ChatGPT の無料版は 1 分あたり 60 回、1 日 4,000 回までですが、アクセスが集中しているときは 有料版 の利用者が優先されるため利用制限がかかります。有料版は 1 分あたり 600 回、1 日 100,000回までと無制限に近い使用回数です。

対して、Copilot は 1 件のチャットでやり取りできる回数は 30 回までです。30 回を超えて利用したい場合は、新規でチャットを立ち上げれば続けて使えます。

名称 メッセージ使用回数
Copilot 3 時間の間に 50 回まで
ChatGPT 無料版/ 1 分あたり 60 回、1 日 4,000 回まで

有料版/ 1 分あたり 600 回、1 日 100,000回まで

 

使用回数で見ると、ChatGPT の方が自由度が高いといえるでしょう。

プラグインの使用

プラグインとは、デフォルトの機能では足りない部分を補うプログラムです。ChatGPT の有料版では必要なプラグインを追加して、使いやすいようにカスタマイズできます。

例えば、ChatGPT はデフォルトではブラウジング機能に対応していませんが、2023 年 5 月よりプラグインを使うことで対応可能になりました。食べログから時間を指定して、予約できるお店を検索することもできます。

Copilot のプラグインは、Webブラウザ版では一部のプラグインが利用できるようになりましたが、ChatGPT に比べ数は少なくアプリ版ではまだ提供されていません。

MicrosoftCopilot が適している人の特徴

Excel や PowerPoint などの Microsoft 製品をよく使う人は Copilot を使用しましょう。日々の作業を効率化し、さまざまなビジネスシーンで生産性の向上が可能です。無料版でも GPT-4 を利用でき、精度の高い回答を得られます。

また、ブラウジング機能が無料で使えるので、最新の情報を調べたいときに活躍します。情報のソースも合わせて表示され、公式のレポートや報告書の作成時にファクトチェックの手間が軽減されます。

Microsoft Office ツールを進化させ、業務を効率化させたい人におすすめです。

ChatGPT が適している人の特徴

文章の生成やアイディア出しをしたい人は ChatGPT を使用しましょう。ChatGPT は論文や動画の台本作成、あいさつ文の作成など、オリジナルの文章作成を得意としています。

Copilot より使えるメッセージの回数が多いので、回答や提案に対して「もっと具体的に」や「箇条書きにして」など、質問を重ねてより希望に合った回答を得られる点がメリットです。

また、プラグインを追加して目的に合わせた機能をカスタマイズしたい人にもおすすめです。

microsoft 365

目的や用途にあったツールを活用しよう

Copilot と ChatGPT では、使用用途によってどちらが適しているか異なります。

Copilot は高性能の GPT‐4 とブラウジング機能を無料で使えるので、情報収集や最新の情報を知りたいときに活用できます。報告書の作成や新しいアイディアが欲しいときなど、創作的な回答が欲しい時は ChatGPT が役に立つでしょう。

Copilot と ChatGPT どちらを選ぶかは、それぞれのメリットを活かし、利用目的に合わせて使い分けをおすすめします。どちらも無料版が提供されているので、実際に使ってみて使用感を確かめてみるとイメージをつかみやすいでしょう。

AvePointでは、Copilot for Microsoft 365 のセキュアな導入に向けたサポートを行っておりますので、Copilot for Microsoft 365 の導入をご検討の方はお気軽にお問合せください。

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