金曜日, 5月 24, 2024
ホームMicrosoft 365Azure OpenAI Service とは?活用方法や料金を解説

Azure OpenAI Service とは?活用方法や料金を解説

Azure OpenAI Service は、 Microsoft が提供するクラウドプラットフォーム Microsoft Azure (以下、 Azure )の サービスの 1 つです。 Azure OpenAI Service を使えば、チャットボットの作成や画像・コードの生成、データ分析などができ、作業を効率化できます。

本記事では、 Azure OpenAI Service の活用方法を詳しく解説します。サービスの特長や利用方法、利用料金なども紹介しますので、 Azure OpenAI Service  の導入を検討している方はぜひ参考にしてください。

Azure OpenAI Service とは

Azure OpenAI Service は、 Azure で提供されるサービスの 1 つです。このサービスでは、 OpenAI 社が開発した GPT-4 などの多様な自然言語処理モデルを利用できます。

Azure OpenAI Service は、 AI やデータサイエンスに関する知識がなくても、アプリケーションを開発できる Azure Cognitive Services の一部でもあります。そのため専門的なスキルや知識がなくても、 AI モデルをアプリケーションに組み込めることがメリットです。

Azure OpenAI Service を活用すれば、自然言語処理モデルを活用した資料作成やアプリ開発ができ、業務の効率化につながります。

Open AI API との違い

Azure OpenAI Service と OpenAI 社が提供する API には互換性があり、精度に違いはありません。しかし、主にセキュリティ面で違いがあります。

Azure OpenAI Service は、 Azureのセキュリティ基準に則っています。 Azure の認証や認可機能を利用したアクセス管理や監視ができ、仮想ネットワーク内での利用制限も可能です。

また、 Azure OpenAI Service の SLA( Service Level Agreement =サービスを提供する事業者が契約者に対し、どの程度のサービス品質を保証するかを提示するもの)は 99.9% 以上ですが、 Open AI API のSLAは未公開となっています。つまり、 Azure OpenAI Service の方が高い機密性を確保できるといえるでしょう。

一方で、 Open AI API では最新モデルが優先的に公開されるメリットがあります。

higher education with AI

Azure OpenAI Service の特長

Azure OpenAI Service の主な特長は次のとおりです。

  • さまざまな AI モデルを利用できる
  • 高度なセキュリティ対策が施されている
  • 導入やスケーリングが容易にできる

それぞれ詳しく解説します。

さまざまな AI モデルを利用できる

Azure OpenAI Service では、次のように多様な AI モデルを利用できます。

  • GPT-3.5 :無料版の ChatGPT で使われている自然言語を生成できるモデル
  • GPT-4 : GPT-3.5 よりも回答の精度が高く、処理できる情報量が多いモデル
  • Embeddings (埋め込み):文章を数値化して意味の類似性の判断や検索、分類タスクに利用するモデル
  • DALL-E :イメージをテキストで伝えると、オリジナル画像を生成するモデル
  • Whisper : AI 音声認識機能を使って音声ファイルを文字起こしをするモデル
  • Speech (テキスト読み上げ): テキストを音声に合成して読み上げるモデル

このように複数の便利な AI モデルが搭載されているため、さまざまな場面で活用できます。

高度なセキュリティ対策が施されている

先にもご紹介したとおり、  Azure のサービス の 1 つである Azure OpenAI Service は、 Azure の強固なセキュリティ機能を保持しています。 ID の管理やアクセス権の制限、ネットワークセキュリティの保護、ウイルスの早期発見などが可能です。

セキュリティ対策が万全なため、機密情報を扱う場合でも情報漏えいのリスクを低減できます。

導入やスケーリングが容易にできる

Azure OpenAI Service はクラウドサービスであるため、導入やリソースの調整をスムーズに行えることもメリットです。オンラインで簡単に手続きができるため、オンプレミス型と比べて手間と時間がかかりません。コストを無駄にせず、柔軟に規模の拡大・縮小ができます。

Azure OpenAI Service の活用方法

Azure OpenAI Service にはさまざまな活用方法がありますが、ここでは次の代表的な活用例を紹介します。

  • チャットボットの作成
  • 画像やコードの生成
  • データ分析

具体的にできることを紹介しますので、 Azure OpenAI Service の導入を検討されている方はぜひ参考にしてください。

チャットボットの作成

Azure OpenAI Service を活用してオリジナルのチャットボットを作成することで、情報検索の効率化ができます。社内で使用しているコミュニケーションツールやデータベースとの連携もできるため、社内のナレッジをもとに回答してもらうことも可能です。

また、アイデア出しのための壁打ちや、メールの文面作成、文章の要約や翻訳などもチャットボットで対応することができるため、さまざまな業務の負担を軽減できます。

画像やコードの生成

Azure OpenAI Service では、画像やコードの生成もできます。テキストで指示出しをするだけで、オリジナルの画像やコードをすぐに生成できるため、時間をかけずにクオリティの高い制作ができるでしょう。

たとえば Web サイトやドキュメントに画像を挿入する際、今まではフリー素材サイトで探したり、デザイナーに依頼したりしていたかもしれません。しかし、どのような画像が欲しいかを AI に文章で伝えれば、スキルや予算がなくてもスムーズにクオリティの高いオリジナルの画像を用意できます。

データ分析

Azure OpenAI Service は、膨大な量のデータを分析するためにも活用できます。

たとえばマーケティング施策を検討する際に、ユーザーレビューに多く出てくる言語を抽出することで、顧客が求めているものを把握できます。さらに分析結果をもとに、レポートの作成や施策のアイデア出しまで連動して行えることもポイントです。

Azure OpenAI Service の利用方法

この章では Azure OpenAI Service を使う際の手順を解説します。これから Azure OpenAI Service を導入される方は、ぜひ参考にしてください。

1. Azure サブスクリプションの作成

Azure のサービスを利用する際は、 Microsoft アカウントと Azure サブスクリプションが必要です。

Microsoft アカウントは、 Microsoft のサービスを利用する際に使用します。Azure サブスクリプションは、 Azure の契約内容や支払方法、サポートプランに関する情報を保持する管理単位です。事前にこれらを作成しておきましょう。

2. Azure OpenAI Service へのアクセス申請

Azure OpenAI Service を利用するには、アクセス申請が必要です。アクセス申請用フォームに必要事項を入力して送信しましょう。 Microsoft から承認メールが届いたら、利用を開始できます。

3. GPT-4 の利用申請

Azure OpenAI Service で GPT-4 を利用する場合は、別途申請が必要です。こちらもアクセス申請と同様に申請用フォームに必要事項を入力し、承認メールが届いたら利用できるようになります。

4. リソースの作成とモデルのデプロイ

Azure OpenAI Service のアクセス承認メールが届いたら、 Azure Portal にアクセスします。「リソースの作成」を選択し、「 Azure OpenAI Service 」を検索して「作成」をクリックします。 Azure OpenAI のリソース作成ページが開いたら、必要な情報を入力または選択してください。

次に、必要なモデルを利用可能な状態にするため、 Azure OpenAI Studio にアクセスします。サインインしたらモデルをデプロイするリソースを選択し、「新しいデプロイを作成する」をクリックします。使用するモデルを選択してデプロイが完了すると、利用可能になります。

microsoft syntex

Azure OpenAI Service の料金

Azure OpenAI Service は、利用した分だけ料金が発生する従量課金制です。 

API リクエストの際に送信されるトークンの量や、使用する言語モデルと使用量に応じて料金が決まります。トークンとはAzure OpenAI Service がテキストを処理する際の単位で、 1,000 トークンは約 750 単語に相当します。

東日本リージョンでの言語モデル別の利用料金は次のとおりです。

言語モデル 入力(1,000 トークンあたり) 出力(1,000 トークンあたり)
GPT-4 ( 8K ) ¥4.513 ¥9.026
GPT-4 ( 32K ) ¥9.026 ¥18.052
davinci-002 ¥0.0602
babbage-002 ¥0.3009

参照元:Azure OpenAI Service の価格

※東日本リージョンの価格( 2024 年 3 月現在)

※実際の価格は、為替レートによって異なります。

Azure OpenAI Service で信頼性の高い AI モデルを活用しよう

Azure OpenAI Service を導入することで、さまざまな AI モデルを利用できるようになります。とくに OpenAI が提供する API との違いは、強固なセキュリティです。 AI モデルの安全性を重視する方は、Azure OpenAI Service の導入を検討してみてはいかがでしょうか。

Azure OpenAI Service を活用して作業時間を短縮し、より重要度の高いタスクに時間をかけられるようにしましょう。

Most Popular

Recent Comments