AvePoint Japan がゴールドスポンサーとして参加し、2019 年 5 月 29日・30 日に開催された de:code 2019 は、数多くのお客様をお迎えして盛況のうちに終了いたしました。
今回の記事では、2 日間の会期中にブースでお客様をお迎えした AvePoint ストラテジック コンサルタントの張本と、30 日のシアター セッションでスピーカーを務めた中村 が、それぞれの経験を振り返ります。
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【人気・注目度、ますます上昇中の Microsoft Teams】
中村: 今回のシアター セッションでは、アジャイル開発という切り口から Planner と Teams、そこに PowerApps や Flow などの Office 365 ツールも織り交ぜながらお話させていただきました。とても多くの方に足を運んでいただくことができて、多くのご質問もいただき、 「Teams 熱」を改めて強く感じる機会となりました。
張本さんもブースでたくさんのお客様とお話されたかと思いますが、感触はどうでしたか?
張本: Teams 熱はとても高いと感じましたね。AvePoint のブースにお立ち寄りくださった方、例外なしに全員から、Teams に関する質問をいただきました。
2018 年 10 月に参加した TechSummit では、Office 365 の展開についてなど、やや一般的な 365 全体にわたるご質問が多かったですね。Microsoft の影響ももちろんあると思いますが、半年前に比べても、市場の注目度がずっと高くなっている ことは感じました。
内容としては、今回は 「まだ全く使っていないのだが、どんなものか教えてほしい」 というご質問から、「なかなかエンド ユーザーに使ってもらえない。効果的な利活用促進方法が知りたい」 というご質問まで、幅広かったように思います。
【「我が社ならでは」 の Teams・そして Office 365 の利活用】
中村: セッション後に頂戴したご質問でも、要件をお伺いすると、Teams と Planner の機能単体よりも、Microsoft Flow を使ったほうがはるかにシンプルに使ってもらえるケースが出てきたりもしました。
ただし、Flow をはじめとする Office 365 ツールは、ユーザー ガイドをポンと渡して 「はい、使ってね、あとはよろしく」 ではなく、利用者が触りながら、自分たちの業務を楽にできる方法を模索してこそ生きるもの ですよね。
張本: そうですね。ブースでも、「ベスト プラクティスを教えてほしい」「どう使えばいいかを伝授してほしい」 というご質問もたくさんいただきました。
ただ、Office 365 のツールやアプリケーションは、Teams が特にそうですが、それぞれの会社や組織がニーズにあわせて使っていくことが前提 に作られていますから、自社でかなりな部分を割り出していく必要があります。「これが 100% 正解」 という使い方がない のは、戸惑うポイントでもありますが、魅力でもありますね。
中村: そうですね。もちろん、汎用的な使い方の提示はできます。ただし、本当の意味で利活用を進めるには、プラスアルファの価値提示 がどうしても必要になってきます。それにはツールへの理解度深化も必要ですし、ある程度の時間的な投資も必要です。
本当の意味で自社にマッチしたソリューションを、と考えるのであれば、やはり社内勉強会を開いて、自分たちで使い方を模索して、利活用促進を担う人材のスキルアップもして、という取り組みが重要だと思うんですよね。同じ場で仕事をしている人間同士で、自分たちの抱えている課題に取り組むことで生まれるものは大きい と思います。
AvePoint での社内勉強会の様子
また企業側にも、ひとりではなく複数の人間が参加して集団でのスキルアップが進むことは、例えば 「PowerApps で作ったツールが、作り手の離職でいきなり使えなくなる」 といった属人化、ブラックボックス化が防げるという意味でもメリットがあります。
あとは担い手が一人で悩まないように、社外のコミュニティに参加したりして、同じような悩みを抱えている人たちと交流することもとても大切です。Office 365 のエキスパートを自任する AvePoint であるからには、こういった情報を発信するのも大事なのではないかと、登壇して改めて感じました。
【チャット ツール 「だけ」 じゃない Teams】
中村: 付加価値発掘・発展的な使い方という観点でいうと、会社の情シス担当者や利活用促進部門の担当者が、自社ユーザーに 「チャット ツール以外の使い方もあるよ」 という価値を提示することが、なかなか難しい傾向にはありますね。
張本: 確かにブースでも、「チャット機能だけは使っているんですが、他に何ができるのか、どう使ったらいいのか迷っています」 というご質問をたくさんいただきました。
リリース時の Teams のメッセージングが 「チャット ツール ベースのワークスペース」 だったり、あとは Skype for Business の後継としての性格があることも影響しているのかもしれませんが、利用企業でも 「チャット ツール」 から一歩先の使い方に苦戦している 場合が多いという印象でした。
中村: そうですね。特に中小企業の場合、「ひとり情シス」 か、それに近い状態で IT 部門を管理していて、Office 365 以外にもたくさん管理対象や業務があります。そうなると、自分で勉強する時間もなかなか取れないし、新機能のキャッチアップも難しくなる。チャット以外の利活用が進まないのも、そんなところにも原因がありそうですね。
そんな中で、AvePoint としては 「チャットや通話ができるだけ、じゃなくて、Microsoft Office 365 の他のツールや、他社のツール・サービスと連携させることで、こんなこともできるようになる んですよ、便利ですよ」 という内容を提示することで、「そうなのか。なら、うちの会社ならこんな使い方もあるかな」 と考えてもらう想起につながれば、と思っています。
de:code 2019 DAY2 セッションの様子
【「なりゆきまかせ導入」 の危険性】
張本: まだまだ導入が始まったばかりということもあるのか、例えば AvePoint の Cloud Governance (クラウド ガバナンス) が扱っている 「Teams 乱立」「ライフサイクル管理」「容量の問題」 は、導入初期段階の企業ではまだ 問題として認識されていない 感じもしましたね。こちらからお話をして 「あ、そうか、それも考えないと」 という感じでした。
驚いたのが、ゲスト アクセス機能をオンにして使っている企業の多さ でした。あくまで予想ですが、一番コラボレーションを頻繁に行う部門・チームの設定をそのまま使って、制限は一切かけていないのでは? という印象でした。Skype for Business 時代の印象が強いからでしょうか。
中村: 逆に、「Skype からの切り替えはどうすればいいか?」 というご質問はほとんど受けませんでしたね。中小企業ではもう切り替えが終わっているところもあるようです。
張本: そうですね。ハイブリッド クラウド環境だと両立状態になることも多いと思うのですが、両立している時期の使い分けについてのご質問も 1 件だけでした。
中村: まだリリースされてからそこまで時間が経過していないことも、利活用がそこまで進んでいないということもありますし、運用に関して非常に困っておられるお客様は、そこまで多くないという印象でしたね。現段階では「まずは使ってみようか」 という状態が多いようです。
張本: なるほど。逆に利活用が比較的進んでいる企業では、乱立とゲスト アクセス管理が大きな課題 になってきつつあるようです。
言い方を変えると、Skype for Business と同じ感覚で Teams 導入を進めている企業は、数年後にこのような問題に確実に突き当たることになる ということでもあるかと思います。本格的な導入の前に、是非しっかりと情報収集をして、必要な策を講じる ことをお勧めしないといけない、と感じました。
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