火曜日, 4月 16, 2024
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”クラウドサービス” と ”雲サービス”、どちらがお好み!?各国の違い

Cloud という用語と外来語の処理

AvePoint 言語担当の RK です。 ご存じのように、最近 Microsoft はクラウドに力を入れており、少し前には Office 365 のデータセンターを日本国内に設置したというニュースが日本マイクロソフト社より発表されていましたね。当社も、Microsoft の「モバイルファースト、クラウドファースト」に共鳴し、今年はクラウド関連事業になお一層注力していく所存です。(最新プレスリリース「AvePoint Japan、クラウド事業の拡大を宣言」)

というわけで、今回は 「クラウド」 についてです。

そもそも 「クラウド」 という用語が使われるようになったのは、インターネットのようなデータ通信を網ととらえる概念からさらに発展し、網の目が立体的かつ複雑に絡み合ったデータの塊が誰の頭の上にも浮いていて、必要な時にあたかも雨が降るように頭上の雲からデータを引っ張り落としてくることができる、というイメージなのかなと勝手に推測していますが、真偽の程はどうなのでしょうか。「クラウド」 という言葉を初めて使用した人に是非聞いてみたいところです。

ところで、この 「クラウド」 という用語。

日本語ではすでに一般にも浸透した感がありますが、そもそも 「クラウド」 とは英語の ”Cloud”、即ち 「雲」 という意味の単語ですよね。
このように新しい概念を外国語から借用してくるとき、日本語ではその概念を呼ぶ名前を決める際に二通りの手法を用います。

1.その言葉が示す意味を重視し、あてはまる日本語で翻訳して使用する。
2.意味よりも音を重視し、カタカナで音訳する。

例えば明治維新の際に ”society” を 「社会」、”philosophy” を 「哲学」 とした例は上で言う 1 に当てはまるやり方です。

そして今回の 「クラウド」 は、言うまでもなく 2 の例ですね。
日本では、数十年前までは 1 の例が多く、特に IT など新しい概念が登場してくるようになった最近では 2 の例を採用して、いわゆる 「横文字」 の形を使う例が多くみられます。

ちなみにこの二つのうちどちらを使用するかについては、時代の流れで変わることもあります。例えば昔 「写真機」 と意訳して呼んでいたものは、今は 「カメラ」 と音訳されることの方が一般的ですね。

ところで、このように外来語を 「意訳」 するのか 「音訳」 するのかといった問題は日本語に限った話ではなく、あらゆる言語で起こる事象です。ただ言語によって傾向はあるようで、一般的にはラテンアルファベット(ABC・・・)を使用する言語では英語のまま使用することが多い印象です。逆に、例えば中国語などはそもそも表音文字ではない漢字を採用していて音訳が非常に難しいため、ほとんどの場合が意訳となっています。

そこで今回は、「クラウド」 という IT 用語が各国語でどのように処理されているのか、SharePoint が対応している言語のうち主なもので調べてみました。以下はその一覧です。

言語名 「クラウド」 読み方 備考
アラビア語 سحابية サハービーヤ 意訳。
フィンランド語 Pilvi ピルヴィ 意訳。
フランス語 Le nuage ル・ヌアージュ 意訳。
ヘブライ語 ענן アナン 意訳。
インドネシア語・マレーシア語 awan アワン 意訳。
イタリア語 La nuvola ラ・ヌヴォーラ 意訳。
ポーランド語 Chmura フムラ 意訳。
ロシア語 Облако オーブラカ 意訳。
セルビア語 Oblak オブラーク 意訳。
スペイン語 La nube ラ・ヌーベ 意訳。
スウェーデン語 Moln モールン 意訳。
タイ語 เมฆ メーク 意訳。
トルコ語 Bulut ブルット 意訳。
中国語 ユン 日本語の漢字では 「雲」。意訳。
ベトナム語 mây モイ 意訳。
オランダ語 Cloud クラウド 音訳。
ドイツ語 Die Cloud ディー・クラウド 音訳。
ヒンディー語 क्लाउड クラーウド 音訳。
韓国語 클라우드 クッラウドゥ 音訳。
ルーマニア語 Cloud クラウド 音訳。
チェコ語 cloud クラウド 基本外来の音訳だが、語形変化もあるので自国語化が進んでいる。

いかがでしたでしょうか?各国語の傾向が垣間見えるなかなか面白い結果になりましたね。 日本語のように Cloud をそのまま音訳している言語は、少なからずありましたね。

なお今回の 「クラウド」 に限らず、このような外来語の処理の傾向については基本的に言語ごとに一貫性が見られるので、これらの言語を学ぶ際には参考にしてみてはいかがでしょうか。

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